第45回 理学療法士国家試験 午前 第21問
理学療法評価学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第21問(理学療法評価学)の正答は 4 です。菱形筋の徒手筋力テストは腹臥位で行い、検査側の上肢を背中に回して肩関節を内転・内旋位にし、手を腰部に置かせます。
問題
Danielsらの徒手筋力テストで筋力4を測定する際に肩関節を内転・内旋位にさせて行うのはどれか。
- 1. 前鋸筋
- 2. 棘下筋
- 3. 肩甲下筋
- 4. 大菱形筋 ✓
- 5. 僧帽筋中部線維
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 大菱形筋
菱形筋の徒手筋力テストは腹臥位で行い、検査側の上肢を背中に回して肩関節を内転・内旋位にし、手を腰部に置かせます。この肢位で肩甲骨を内転(内方へ引き寄せる)・下方回旋させ、肩甲骨または上腕に抵抗を加えて段階4・5を判定します。
【各選択肢の解説】
1. 前鋸筋
❌ 誤り。背臥位で肩関節を90°屈曲し、上肢を天井方向へ突き出す(肩甲骨の外転=前方突出)運動で測定します。抵抗は肘を軽度屈曲位に保った上腕遠位に加えます。
❌ 誤り。背臥位で肩関節を90°屈曲し、上肢を天井方向へ突き出す(肩甲骨の外転=前方突出)運動で測定します。抵抗は肘を軽度屈曲位に保った上腕遠位に加えます。
2. 棘下筋
❌ 誤り。腹臥位で肩関節90°外転・肘90°屈曲、前腕を台の縁から下垂させた肢位から外旋させて測定します。肩は外転位であり内転位ではありません。
❌ 誤り。腹臥位で肩関節90°外転・肘90°屈曲、前腕を台の縁から下垂させた肢位から外旋させて測定します。肩は外転位であり内転位ではありません。
3. 肩甲下筋
❌ 誤り。棘下筋と同じ腹臥位・肩90°外転・肘90°屈曲の肢位から内旋させて測定します。内旋筋ではありますが、肩関節は外転位で行います。
❌ 誤り。棘下筋と同じ腹臥位・肩90°外転・肘90°屈曲の肢位から内旋させて測定します。内旋筋ではありますが、肩関節は外転位で行います。
4. 大菱形筋
✅ 正しい。腹臥位で上肢を背中に回した肩関節内転・内旋位から、肩甲骨を内転・下方回旋させて測定します。この肢位により菱形筋の作用方向に一致した収縮が引き出せます。
✅ 正しい。腹臥位で上肢を背中に回した肩関節内転・内旋位から、肩甲骨を内転・下方回旋させて測定します。この肢位により菱形筋の作用方向に一致した収縮が引き出せます。
5. 僧帽筋中部線維
❌ 誤り。腹臥位で肩関節90°外転・外旋位(母指が天井を向く)とし、水平外転させて肩甲骨を内転させます。菱形筋との鑑別は肩関節の肢位で行います。
❌ 誤り。腹臥位で肩関節90°外転・外旋位(母指が天井を向く)とし、水平外転させて肩甲骨を内転させます。菱形筋との鑑別は肩関節の肢位で行います。
【試験対策ポイント】
肩甲帯の筋は「肩甲骨をどの方向へ動かすか」と「測定肢位」をセットで覚えます。
| 筋 | 肩甲骨の運動 | 測定肢位 |
|---|---|---|
| 僧帽筋上部線維 | 挙上 | 座位で肩をすくめる |
| 僧帽筋中部線維 | 内転 | 腹臥位・肩90°外転外旋位で水平外転 |
| 僧帽筋下部線維 | 内転+下制 | 腹臥位・肩約145°外転位で上肢を挙上 |
| 菱形筋 | 内転+下方回旋 | 腹臥位・上肢を背中に回した内転内旋位 |
| 前鋸筋 | 外転(前方突出) | 背臥位・肩90°屈曲位で突き出す |
菱形筋は肩甲骨を内側かつ上方へ引き上げるため、僧帽筋中部線維(水平方向の内転)と作用方向が異なります。神経支配は菱形筋が肩甲背神経、前鋸筋が長胸神経(麻痺で翼状肩甲)、僧帽筋が副神経です。
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