第45回 理学療法士国家試験 午前 第26問
理学療法評価学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第26問(理学療法評価学)の正答は 1・2 です。内反型(O脚)の変形性膝関節症では荷重が膝内側に集中し、内反モーメントが増大します。
問題
内反変形のある変形性膝関節症患者の歩行の特徴はどれか。2つ選べ。
- 1. 立脚相:外側スラスト ✓
- 2. 立脚相:立脚側への体幹傾斜 ✓
- 3. 立脚相:立脚肢の反張膝
- 4. 遊脚相:分回し
- 5. 遊脚相:遊脚側の骨盤下制
正答:1・2番
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解説
■ 正答:1・2番 — 立脚相:外側スラスト/立脚相:立脚側への体幹傾斜
内反型(O脚)の変形性膝関節症では荷重が膝内側に集中し、内反モーメントが増大します。立脚初期に膝が急に外側へ動揺する外側スラスト(lateral thrust)が出現し、これを減らすため患者は立脚側へ体幹を傾け、重心を膝関節に近づける歩容をとります。
【各選択肢の解説】
1. 立脚相:外側スラスト
✅ 正しい。内側関節裂隙の狭小化と外側支持機構の弛緩により、荷重時に膝が外側へ振れる。内反型膝OAの代表的な歩行所見。
✅ 正しい。内側関節裂隙の狭小化と外側支持機構の弛緩により、荷重時に膝が外側へ振れる。内反型膝OAの代表的な歩行所見。
2. 立脚相:立脚側への体幹傾斜
✅ 正しい。体幹を患側へ傾けると床反力ベクトルが膝関節中心に近づき、内反モーメントと疼痛が軽減する代償動作。
✅ 正しい。体幹を患側へ傾けると床反力ベクトルが膝関節中心に近づき、内反モーメントと疼痛が軽減する代償動作。
3. 立脚相:立脚肢の反張膝
❌ 誤り。膝OAでは疼痛と関節液貯留のため屈曲拘縮を生じやすく、反張膝(膝過伸展)は起こりにくい。反張膝は片麻痺や大腿四頭筋麻痺の特徴。
❌ 誤り。膝OAでは疼痛と関節液貯留のため屈曲拘縮を生じやすく、反張膝(膝過伸展)は起こりにくい。反張膝は片麻痺や大腿四頭筋麻痺の特徴。
4. 遊脚相:分回し
❌ 誤り。分回し歩行は脳卒中片麻痺で下肢の振り出しが困難なときの代償であり、膝OAの典型歩容ではない。
❌ 誤り。分回し歩行は脳卒中片麻痺で下肢の振り出しが困難なときの代償であり、膝OAの典型歩容ではない。
5. 遊脚相:遊脚側の骨盤下制
❌ 誤り。遊脚側骨盤の下制はTrendelenburg徴候=立脚側中殿筋の筋力低下によるもので、変形性股関節症の所見。
❌ 誤り。遊脚側骨盤の下制はTrendelenburg徴候=立脚側中殿筋の筋力低下によるもので、変形性股関節症の所見。
【試験対策ポイント】
- 内反型膝OA=内側裂隙の狭小化・骨棘形成・内反モーメント増大
- 外側スラストは内反型膝OAのキーワード(立脚初期に膝が外へ揺れる)
- 治療も同じ理屈:外側楔状足底板・健側手での杖・大腿四頭筋強化で内反モーメントを減らす
- 混同注意:分回し=片麻痺/遊脚側骨盤下制(Trendelenburg)=股OA・中殿筋筋力低下
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