第45回 理学療法士国家試験 午前 第27問
運動学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第27問(運動学)の正答は 4 です。前十字靱帯(ACL)は大腿骨外側顆の内側面から脛骨顆間隆起前方へ走り、膝伸展位で緊張して脛骨の前方移動と膝の過伸展を制動します。
問題
関節運動とそれを制限する靱帯との組合せで正しいのはどれか。
- 1. 肩鎖関節回旋 ―― 烏口肩峰靱帯
- 2. 脊椎の伸展 ―― 後縦靱帯
- 3. 股関節伸展 ―― 大腿骨頭靱帯
- 4. 膝関節伸展 ―― 膝前十字靱帯 ✓
- 5. 足関節内がえし ―― 三角靱帯
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 膝関節伸展 ―― 膝前十字靱帯
前十字靱帯(ACL)は大腿骨外側顆の内側面から脛骨顆間隆起前方へ走り、膝伸展位で緊張して脛骨の前方移動と膝の過伸展を制動します。したがって「膝関節伸展を制限する靱帯」として正しい組合せです。
【各選択肢の解説】
1. 肩鎖関節回旋 ―― 烏口肩峰靱帯
❌ 誤り。肩鎖関節の回旋・上方転位を制動するのは烏口鎖骨靱帯(円錐靱帯・菱形靱帯)。烏口肩峰靱帯は烏口突起と肩峰を結んで烏口肩峰アーチをつくり、骨頭の上方移動を防ぐ。
❌ 誤り。肩鎖関節の回旋・上方転位を制動するのは烏口鎖骨靱帯(円錐靱帯・菱形靱帯)。烏口肩峰靱帯は烏口突起と肩峰を結んで烏口肩峰アーチをつくり、骨頭の上方移動を防ぐ。
2. 脊椎の伸展 ―― 後縦靱帯
❌ 誤り。後縦靱帯は椎体後面を走り、脊椎の屈曲を制限する。伸展を制限するのは椎体前面の前縦靱帯。
❌ 誤り。後縦靱帯は椎体後面を走り、脊椎の屈曲を制限する。伸展を制限するのは椎体前面の前縦靱帯。
3. 股関節伸展 ―― 大腿骨頭靱帯
❌ 誤り。股関節伸展を制限する主役は腸骨大腿靱帯(Y靱帯・人体最強の靱帯)。大腿骨頭靱帯は骨頭への栄養血管の通路で、制動作用は乏しい。
❌ 誤り。股関節伸展を制限する主役は腸骨大腿靱帯(Y靱帯・人体最強の靱帯)。大腿骨頭靱帯は骨頭への栄養血管の通路で、制動作用は乏しい。
4. 膝関節伸展 ―― 膝前十字靱帯
✅ 正しい。ACLは伸展位で緊張し、過伸展と脛骨前方移動を制動する。
✅ 正しい。ACLは伸展位で緊張し、過伸展と脛骨前方移動を制動する。
5. 足関節内がえし ―― 三角靱帯
❌ 誤り。三角靱帯(内側側副靱帯)は外がえしを制動する。内がえしを制限するのは外側靱帯(前距腓・踵腓・後距腓靱帯)で、内がえし捻挫では前距腓靱帯が最も損傷しやすい。
❌ 誤り。三角靱帯(内側側副靱帯)は外がえしを制動する。内がえしを制限するのは外側靱帯(前距腓・踵腓・後距腓靱帯)で、内がえし捻挫では前距腓靱帯が最も損傷しやすい。
【試験対策ポイント】
- 前縦靱帯=伸展を制限/後縦靱帯=屈曲を制限(名前と作用が逆になるので要注意)
- ACL=伸展位で緊張・脛骨前方移動を制動(Lachmanテスト・前方引き出しテスト)/PCL=屈曲位で緊張・後方引き出しテスト
- 三角靱帯=外がえし制限、外側靱帯=内がえし制限。捻挫の90%は内がえし(外側靱帯損傷)
- 股関節:腸骨大腿靱帯=伸展制限、恥骨大腿靱帯=外転・外旋制限、坐骨大腿靱帯=内旋制限
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