PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第29問

整形外科学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第29問(整形外科学)の正答は 4 です。関節リウマチ(RA)の足部は、滑膜炎による靱帯・関節包の弛緩と関節破壊からアーチが低下して外反扁平足へ進行します。

問題
関節リウマチの足部の変形で起こりにくいのはどれか。
  1. 1. 外反母指
  2. 2. 槌指変形
  3. 3. 中足指節間関節の背側脱臼
  4. 4. 凹足変形
  5. 5. 踵骨の外反変形

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 凹足変形

関節リウマチ(RA)の足部は、滑膜炎による靱帯・関節包の弛緩と関節破壊からアーチが低下して外反扁平足へ進行します。したがって縦アーチが高くなる凹足(ハイアーチ)は起こりにくく、これが「起こりにくいもの」=正答となります。


【各選択肢の解説】

1. 外反母指
✅ 正しい。第1中足指節(MTP)関節の滑膜炎・破壊により母指は外反する。RAの前足部変形の代表。
2. 槌指変形
✅ 正しい。MTP関節背屈・近位指節間関節屈曲を呈する槌趾(ハンマートウ)を生じ、足背の靴擦れや足底の胼胝の原因となる。
3. 中足指節間関節の背側脱臼
✅ 正しい。関節破壊で基節骨が背側へ脱臼し、中足骨頭が足底へ突出(開張足+有痛性胼胝)する。
4. 凹足変形
❌ 誤り(設問の「起こりにくいもの」=正答)。RAでは扁平足化するため凹足は生じにくい。凹足はCharcot-Marie-Tooth病や二分脊椎など末梢神経・神経原性疾患でみられる。
5. 踵骨の外反変形
✅ 正しい。距骨下関節の破壊と後脛骨筋腱の機能不全により後足部が外反する。

【試験対策ポイント】

  • RAの足部=外反母指+槌趾+MTP背側脱臼+開張足+後足部外反=外反扁平足が完成形
  • 足底の中足骨頭部に有痛性胼胝ができるため、中足骨パッド付き足底装具や幅広で柔らかい靴で除圧する
  • 手の変形(スワンネック・ボタン穴・尺側偏位・母指Z変形)とセットで出題される
  • 凹足(ハイアーチ)=神経原性(CMT病・二分脊椎・脊髄空洞症)と覚えておくと鑑別しやすい
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