第48回 理学療法士国家試験 午後 第32問
整形外科学第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第32問(整形外科学)の正答は 4 です。鉤爪趾はMTP関節が過伸展し、PIP関節・DIP関節が屈曲する変形です。
問題
脳梗塞の患者で麻痺側第3足趾のPIP関節背側が靴ですれ、発赤と疼痛が出現した。原因となる足部の状態はどれか。
- 1. 尖足
- 2. 内反
- 3. 外反母趾
- 4. 鉤爪趾(claw toe) ✓
- 5. 足趾の外側偏位
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 鉤爪趾(claw toe)
鉤爪趾はMTP関節が過伸展し、PIP関節・DIP関節が屈曲する変形です。この形ではPIP関節の背側が最も高く突出するため、靴の甲部(トゥボックス)に擦れて発赤・胼胝・疼痛や潰瘍を生じます。脳梗塞後の足趾屈筋群の痙縮や内在筋・外在筋の不均衡で生じやすい変形です。
【各選択肢の解説】
1. 尖足
❌ 誤り。尖足では足関節が底屈位に固定され、荷重が前足部(中足骨頭の足底側)へ集中します。圧が高まるのは足底であって足趾の背側ではありません。
❌ 誤り。尖足では足関節が底屈位に固定され、荷重が前足部(中足骨頭の足底側)へ集中します。圧が高まるのは足底であって足趾の背側ではありません。
2. 内反
❌ 誤り。内反(内反尖足)では足部外側縁、特に第5中足骨基部周囲に荷重と靴の圧迫が集中します。第3趾のPIP背側の擦れは説明できません。
❌ 誤り。内反(内反尖足)では足部外側縁、特に第5中足骨基部周囲に荷重と靴の圧迫が集中します。第3趾のPIP背側の擦れは説明できません。
3. 外反母趾
❌ 誤り。外反母趾では第1中足骨頭内側の隆起(バニオン)が靴に当たって発赤・疼痛をきたします。第3趾の障害ではありません。
❌ 誤り。外反母趾では第1中足骨頭内側の隆起(バニオン)が靴に当たって発赤・疼痛をきたします。第3趾の障害ではありません。
4. 鉤爪趾(claw toe)
✅ 正しい。MTP過伸展+PIP・DIP屈曲によりPIP背側が突出し、靴の甲に擦れて発赤と疼痛を生じます。趾尖部の足底や中足骨頭底側にも胼胝ができやすいのが特徴です。
✅ 正しい。MTP過伸展+PIP・DIP屈曲によりPIP背側が突出し、靴の甲に擦れて発赤と疼痛を生じます。趾尖部の足底や中足骨頭底側にも胼胝ができやすいのが特徴です。
5. 足趾の外側偏位
❌ 誤り。趾が外側に偏位した場合は趾の側面(内外側)が隣接趾や靴の側壁と接触します。PIP関節「背側」の擦れとは接触部位が異なります。
❌ 誤り。趾が外側に偏位した場合は趾の側面(内外側)が隣接趾や靴の側壁と接触します。PIP関節「背側」の擦れとは接触部位が異なります。
【試験対策ポイント】
足趾変形は3つの関節の肢位で機械的に区別できます。
| 変形 | MTP | PIP | DIP |
|---|---|---|---|
| 鉤爪趾(claw toe) | 伸展 | 屈曲 | 屈曲 |
| 槌趾(hammer toe) | 伸展 | 屈曲 | 伸展 |
| マレットトウ(mallet toe) | 中間 | 中間 | 屈曲 |
どれもPIPまたはDIPの背側が靴に当たるため、装具的対応はトゥボックスの深い靴・除圧パッド・中足骨パッドが基本です。片麻痺では尖足・内反尖足・鉤爪趾がしばしば併存するので、褥瘡予防の観点から足部の視診を欠かさないことが臨床のポイントです。
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