PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第39問

内部障害理学療法第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第39問(内部障害理学療法)の正答は 3・5 です。呼吸理学療法の基本は、努力呼吸を減らして換気効率を高めることです。

問題
呼吸器疾患の理学療法の目的で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 呼吸数の増加
  2. 2. 吸気の緩徐化
  3. 3. 腹式呼吸の促通
  4. 4. 呼吸補助筋の活用
  5. 5. 全身のリラクセーション

正答:3・5番

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解説
■ 正答:3・5番 — 腹式呼吸の促通/全身のリラクセーション

呼吸理学療法の基本は、努力呼吸を減らして換気効率を高めることです。横隔膜を主体とする腹式(横隔膜)呼吸を促し、頸部・肩甲帯の過緊張をゆるめる(リラクセーション)ことで、1回換気量が増えて呼吸数はむしろ減少します。


【各選択肢の解説】

1. 呼吸数の増加
❌ 誤り。浅く速い呼吸は死腔換気の割合が増えて効率が悪い。目標は「深くゆっくり」=呼吸数の減少である。
2. 吸気の緩徐化
❌ 誤り。閉塞性換気障害では呼気時に末梢気道が虚脱するため、口すぼめ呼吸で呼気をゆっくり長く行う(吸気:呼気=1:2以上)。
3. 腹式呼吸の促通
✅ 正しい。横隔膜を使うことで換気効率が上がり、呼吸仕事量が減少する。
4. 呼吸補助筋の活用
❌ 誤り。胸鎖乳突筋・斜角筋などの補助筋の過活動は酸素消費量を増やし呼吸困難を強める。これを抑制することが目的。
5. 全身のリラクセーション
✅ 正しい。前傾座位や上肢の支持(起座呼吸位)で補助筋を緩め、呼吸困難と不安を軽減する。

【試験対策ポイント】

  • 呼吸理学療法の目的=換気の改善・気道クリアランス(排痰)・呼吸仕事量の軽減・運動耐容能とADLの向上
  • 口すぼめ呼吸は呼気時の気道内圧を保って末梢気道の虚脱を防ぐ(COPDの必須手技)。腹式呼吸は横隔膜の効率を高める
  • 排痰=体位排痰法・スクイージング・ハフィング・咳嗽介助。体位排痰は病変部位を上にする
  • 拘束性換気障害(間質性肺炎など)では呼気延長より、深呼吸と胸郭可動性の維持が中心となる
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