PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第47問

運動療法第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第47問(運動療法)の正答は 2 です。筋肥大が起こりやすいのは白筋線維(TypeⅡ・速筋)です。

問題
筋力増強で誤っているのはどれか。
  1. 1. 筋力増強には意欲が影響する。
  2. 2. 筋肥大は赤筋線維で生じやすい。
  3. 3. 増強法には過負荷の原則が適用される。
  4. 4. 等速運動では角速度の遅い方が増強効果は大きい。
  5. 5. 初期の筋力増強は運動単位の発射頻度の増加による。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 筋肥大は赤筋線維で生じやすい。

筋肥大が起こりやすいのは白筋線維(TypeⅡ・速筋)です。速筋線維は高強度・低回数のレジスタンストレーニングによく反応して断面積を増やしますが、赤筋(TypeⅠ・遅筋)は持久性に優れる一方で肥大しにくい線維です。


【各選択肢の解説】

1. 筋力増強には意欲が影響する。
✅ 正しい。随意最大筋力は心理的限界に左右され、掛け声・視覚的フィードバック・意欲によって発揮筋力は増す(生理的限界との差)。
2. 筋肥大は赤筋線維で生じやすい。
❌ 誤り(設問の「誤っているもの」=正答)。肥大しやすいのは白筋(TypeⅡ)線維である。
3. 増強法には過負荷の原則が適用される。
✅ 正しい。日常より大きい負荷(オーバーロードの原則)をかけなければ筋力は増強しない。最大筋力の60%以上が目安。
4. 等速運動では角速度の遅い方が増強効果は大きい。
✅ 正しい。力‐速度関係により角速度が遅いほど発揮張力が大きく、筋力増強効果が高い。速い角速度はパワーや筋持久力の向上に向く。
5. 初期の筋力増強は運動単位の発射頻度の増加による。
✅ 正しい。開始後数週間の筋力増加は筋断面積の増大ではなく、運動単位の動員数増加と発火頻度上昇という神経性要因による。

【試験対策ポイント】

線維型特徴
TypeⅠ(赤筋・遅筋)ミオグロビンとミトコンドリアが豊富・酸化系・疲労しにくい・姿勢保持筋に多い・肥大しにくい
TypeⅡ(白筋・速筋)解糖系・大きな張力・疲労しやすい・肥大しやすい・加齢で先に萎縮する
  • トレーニングの原則=過負荷・特異性・可逆性・漸増性・全面性
  • 筋力増強の時間経過=最初の数週間は神経性要因、筋肥大が現れるのは6週前後から
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