PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第48問

理学療法評価学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第48問(理学療法評価学)の正答は 4・5 です。栄養状態を反映する検査値は血清総蛋白(とくにアルブミン)とヘモグロビンです。

問題
周術期リハビリテーションの一環で患者に持久力改善のための運動療法を導入することになった。リスク管理の一環として栄養状態を評価するのに有用な項目はどれか。2つ選べ。
  1. 1. CK
  2. 2. γ-GTP
  3. 3. 白血球数
  4. 4. 血清総蛋白 ✓
  5. 5. ヘモグロビン ✓

正答:4・5番

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解説
■ 正答:4・5番 — 血清総蛋白/ヘモグロビン

栄養状態を反映する検査値は血清総蛋白(とくにアルブミン)とヘモグロビンです。周術期は手術侵襲と食事摂取量の低下から低栄養・貧血に陥りやすく、これらが低い状態で持久力トレーニングを行うと、創傷治癒の遅延、易疲労、心負荷の増大を招きます。


【各選択肢の解説】

1. CK
❌ 誤り。クレアチンキナーゼは筋の逸脱酵素で、筋損傷・心筋梗塞・激しい運動後に上昇する。栄養状態は反映しない。
2. γ-GTP
❌ 誤り。胆道系酵素で、アルコール性肝障害や胆汁うっ滞の指標である。
3. 白血球数
❌ 誤り。感染・炎症・ストレス反応の指標であり、栄養評価には用いない。
4. 血清総蛋白
✅ 正しい。基準値6.5〜8.0g/dL。アルブミン(3.5g/dL未満で低栄養、半減期約20日)と併せて評価する。短期の変動はプレアルブミンなどrapid turnover proteinで見る。
5. ヘモグロビン
✅ 正しい。基準はおよそ男性13〜17g/dL、女性12〜16g/dL。貧血は酸素運搬能を低下させ、持久力訓練の効果とリスクに直結する。

【試験対策ポイント】

  • 栄養評価の3本柱=身体計測(体重変化率・BMI・上腕周囲長・下腿周囲長)/血液生化学(Alb・TP・Hb・総リンパ球数・RTP)/食事摂取量
  • 運動前のリスク管理で確認する検査値=Hb(貧血)・Alb/TP(低栄養)・CRPと白血球(感染)・血小板(出血)・D-ダイマー(深部静脈血栓症)
  • 低栄養+高負荷運動は筋蛋白の異化を進め、かえって筋力低下を招く。栄養補給と運動療法はセットで考える
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