第45回 理学療法士国家試験 午前 第74問
運動学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第74問(運動学)の正答は 5 です。図のグラフは、縦軸が屈曲(背屈)と伸展(底屈)、横軸が歩行周期0〜100%で、立脚相(0〜60%)と遊脚相(60〜100%)が示されています。
問題
歩行中の矢状面上の関節運動を図に示す。この関節はどれか。
- 1. 肩関節
- 2. 肘関節
- 3. 股関節
- 4. 膝関節
- 5. 足関節 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 足関節
図のグラフは、縦軸が屈曲(背屈)と伸展(底屈)、横軸が歩行周期0〜100%で、立脚相(0〜60%)と遊脚相(60〜100%)が示されています。曲線は踵接地直後に約5〜10度の底屈→立脚中期にかけて背屈へ移行し40〜50%で最大背屈約15度→立脚終期から前遊脚期に急激に底屈して60%(つま先離地)付近で最大底屈約18度→遊脚相で背屈して0度付近(中間位)に戻る、という2峰性の波形を示しています。これは足関節の典型的な角度変化パターンです。
【各選択肢の解説】
1. 肩関節
❌ 誤り。歩行中の肩関節は下肢と逆位相で伸展約25度から屈曲約10度程度をゆるやかに往復するだけで、図のような立脚終期の急峻な変化は生じません。
❌ 誤り。歩行中の肩関節は下肢と逆位相で伸展約25度から屈曲約10度程度をゆるやかに往復するだけで、図のような立脚終期の急峻な変化は生じません。
2. 肘関節
❌ 誤り。歩行中の肘関節は約20度前後の小さい屈伸を繰り返すのみで、可動範囲も変化のパターンも図と一致しません。
❌ 誤り。歩行中の肘関節は約20度前後の小さい屈伸を繰り返すのみで、可動範囲も変化のパターンも図と一致しません。
3. 股関節
❌ 誤り。股関節は踵接地時に屈曲約30度、立脚終期に伸展約10〜20度となり、遊脚期に再び屈曲する単純な正弦波様の1峰性の変化で、立脚中期に背屈側へ大きく振れる図の波形とは異なります。
❌ 誤り。股関節は踵接地時に屈曲約30度、立脚終期に伸展約10〜20度となり、遊脚期に再び屈曲する単純な正弦波様の1峰性の変化で、立脚中期に背屈側へ大きく振れる図の波形とは異なります。
4. 膝関節
❌ 誤り。膝関節は荷重応答期に約15〜20度屈曲、立脚中期に伸展、遊脚初期に約60〜70度まで屈曲する2峰性ですが、振幅が大きく、また図のように0度線をまたいで正負に振れる形にはなりません。
❌ 誤り。膝関節は荷重応答期に約15〜20度屈曲、立脚中期に伸展、遊脚初期に約60〜70度まで屈曲する2峰性ですが、振幅が大きく、また図のように0度線をまたいで正負に振れる形にはなりません。
5. 足関節
✅ 正しい。底屈→背屈→大きな底屈(つま先離地)→中間位という図の波形は足関節に特有です。
✅ 正しい。底屈→背屈→大きな底屈(つま先離地)→中間位という図の波形は足関節に特有です。
【試験対策ポイント】
歩行周期の関節角度は数値で覚えると図表問題に即答できます。足関節:踵接地で0度→荷重応答期に底屈約10度(heel rocker)→立脚中期〜終期に背屈約10〜15度(ankle rocker)→前遊脚期に底屈約20度(forefoot rocker)→遊脚期は0度付近。膝関節:荷重応答期に屈曲15〜20度(衝撃吸収)→立脚中期に伸展→遊脚初期に屈曲60〜70度。股関節:屈曲30度〜伸展10〜20度の範囲。判別のコツは、0度をまたいで上下に振れ、立脚終期に急な谷(底屈)ができるのは足関節、振幅が最大(60度以上)で遊脚期に鋭いピークをもつのが膝関節です。
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