PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第76問

内科学・臨床医学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第76問(内科学・臨床医学)の正答は 4・5 です。閉塞性動脈硬化症(ASO)は動脈硬化を基盤に、腸骨動脈・大腿動脈といった下肢の比較的太い(近位側の)動脈が狭窄・閉塞する疾患です。

問題
閉塞性動脈硬化症で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 男性よりも女性に多い。
  2. 2. 20〜30 歳代に多い。
  3. 3. 低血圧の合併が多い。
  4. 4. 間欠性跛行がみられる。
  5. 5. 主に四肢の近位側の動脈が侵される。

正答:4・5番

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解説
■ 正答:4・5番 — 「間欠性跛行がみられる。」「主に四肢の近位側の動脈が侵される。」

閉塞性動脈硬化症(ASO)は動脈硬化を基盤に、腸骨動脈・大腿動脈といった下肢の比較的太い(近位側の)動脈が狭窄・閉塞する疾患です。虚血のため一定距離を歩くと下腿に痛みが出て、休むと消える間欠性跛行が典型症状となります。


【各選択肢の解説】

1. 男性よりも女性に多い。
❌ 誤り。圧倒的に男性に多く、男女比はおよそ5〜10:1とされています。最大の危険因子は喫煙です。
2. 20〜30 歳代に多い。
❌ 誤り。50歳以降、特に60〜70歳代に好発します。20〜40歳代の喫煙男性に多いのはBuerger病(閉塞性血栓血管炎)です。
3. 低血圧の合併が多い。
❌ 誤り。高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙といった動脈硬化の危険因子を合併することが多いです。
4. 間欠性跛行がみられる。
✅ 正しい。Fontaine分類II度の症状で、ASOの代表的な訴えです。
5. 主に四肢の近位側の動脈が侵される。
✅ 正しい。腸骨動脈・大腿膝窩動脈など近位の太い動脈が主体です。末梢の細い動脈が侵されるのはBuerger病です。

【試験対策ポイント】

重症度はFontaine分類で覚えます。

分類症状
I度冷感・しびれ
II度間欠性跛行
III度安静時疼痛
IV度潰瘍・壊死

ABI(足関節上腕血圧比)0.9以下でASOを疑います。ASOとBuerger病の鑑別も頻出で、ASO=高齢・近位の太い動脈・危険因子多数、Buerger病=若年男性・末梢の細い動脈・喫煙との関連が極めて強い、と整理しましょう。運動療法(監視下歩行訓練)は側副血行路の発達を促し、間欠性跛行の第一選択治療です。

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