第45回 理学療法士国家試験 午前 第88問
整形外科学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第88問(整形外科学)の正答は 4 です。強直性脊椎炎は血清反応陰性(リウマトイド因子陰性)脊椎関節炎の代表で、HLA-B27との関連が強い疾患です。
問題
強直性脊椎炎で正しいのはどれか。
- 1. 20歳代の女性に好発する。
- 2. 急性発作で発病する。
- 3. 血沈は正常である。
- 4. 虹彩毛様体炎を伴う。 ✓
- 5. 四肢の関節は障害されない。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 「虹彩毛様体炎を伴う。」
強直性脊椎炎は血清反応陰性(リウマトイド因子陰性)脊椎関節炎の代表で、HLA-B27との関連が強い疾患です。関節外症状として虹彩毛様体炎(前部ぶどう膜炎)を高率に合併することが知られており、これが正答となります。
【各選択肢の解説】
1. 20歳代の女性に好発する。
❌ 誤り。10〜30歳代の男性に好発します(男女比はおよそ3:1)。
❌ 誤り。10〜30歳代の男性に好発します(男女比はおよそ3:1)。
2. 急性発作で発病する。
❌ 誤り。発症は緩徐で、腰背部痛や朝のこわばりが数か月〜年単位でゆっくり進行します。安静で悪化し運動で軽快する炎症性腰痛が特徴です。
❌ 誤り。発症は緩徐で、腰背部痛や朝のこわばりが数か月〜年単位でゆっくり進行します。安静で悪化し運動で軽快する炎症性腰痛が特徴です。
3. 血沈は正常である。
❌ 誤り。活動期には赤沈亢進・CRP上昇がみられます。ただしリウマトイド因子は陰性です。
❌ 誤り。活動期には赤沈亢進・CRP上昇がみられます。ただしリウマトイド因子は陰性です。
4. 虹彩毛様体炎を伴う。
✅ 正しい。約30%前後に前部ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)を合併するとされ、眼痛・充血・羞明を訴えます。
✅ 正しい。約30%前後に前部ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)を合併するとされ、眼痛・充血・羞明を訴えます。
5. 四肢の関節は障害されない。
❌ 誤り。仙腸関節・脊椎が中心ですが、股関節・肩関節など四肢の大関節も障害され、股関節病変は予後を左右します。
❌ 誤り。仙腸関節・脊椎が中心ですが、股関節・肩関節など四肢の大関節も障害され、股関節病変は予後を左右します。
【試験対策ポイント】
強直性脊椎炎のキーワードは「若年男性・HLA-B27・仙腸関節炎から上行・竹様脊椎(bamboo spine)・靱帯骨棘・リウマトイド因子陰性・虹彩毛様体炎」です。関節リウマチとの鑑別が頻出で、関節リウマチは中年女性・手指の小関節(MCP・PIP)が対称性に侵される・リウマトイド因子陽性、強直性脊椎炎は若年男性・脊椎と仙腸関節・付着部炎が中心、と対比して覚えます。理学療法では脊柱が屈曲位で強直すると重大なADL障害になるため、脊柱伸展運動・良肢位保持(低い枕、うつ伏せ時間の確保)、胸郭可動域の維持と呼吸訓練(胸郭拡張制限をきたすため)、股関節の可動域維持が柱になります。骨性強直した部位への強い他動運動は骨折の危険があり禁忌です。
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