第45回 理学療法士国家試験 午前 第91問
神経内科学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第91問(神経内科学)の正答は 1 です。右延髄外側の梗塞はWallenberg症候群(延髄外側症候群)です。
問題
右延髄外側の脳梗塞で認められるのはどれか。
- 1. 右顔面の温痛覚障害 ✓
- 2. 右顔面神経麻痺
- 3. 右上斜筋麻痺
- 4. 右片麻痺
- 5. 左小脳性運動失調
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 「右顔面の温痛覚障害」
右延髄外側の梗塞はWallenberg症候群(延髄外側症候群)です。三叉神経脊髄路・脊髄路核が障害されるため病巣と同側(右)の顔面の温痛覚が障害され、外側脊髄視床路の障害により対側(左)の頸から下の温痛覚が障害される、という交代性の感覚障害が特徴です。
【各選択肢の解説】
1. 右顔面の温痛覚障害
✅ 正しい。三叉神経脊髄路核は延髄外側にあり、同側の顔面の温痛覚を担うため病巣側に障害が出ます。
✅ 正しい。三叉神経脊髄路核は延髄外側にあり、同側の顔面の温痛覚を担うため病巣側に障害が出ます。
2. 右顔面神経麻痺
❌ 誤り。顔面神経核は橋にあり、延髄外側の梗塞では顔面神経麻痺は生じません。
❌ 誤り。顔面神経核は橋にあり、延髄外側の梗塞では顔面神経麻痺は生じません。
3. 右上斜筋麻痺
❌ 誤り。上斜筋を支配する滑車神経の核は中脳にあります。
❌ 誤り。上斜筋を支配する滑車神経の核は中脳にあります。
4. 右片麻痺
❌ 誤り。錐体路は延髄の内側を通ります。延髄外側症候群では運動麻痺は生じません(麻痺が出るのは延髄内側症候群で、対側の片麻痺となります)。
❌ 誤り。錐体路は延髄の内側を通ります。延髄外側症候群では運動麻痺は生じません(麻痺が出るのは延髄内側症候群で、対側の片麻痺となります)。
5. 左小脳性運動失調
❌ 誤り。下小脳脚の障害による小脳性運動失調は病巣と同側(右)に出ます。
❌ 誤り。下小脳脚の障害による小脳性運動失調は病巣と同側(右)に出ます。
【試験対策ポイント】
Wallenberg症候群の症状は障害部位から機械的に導けます。
| 障害部位 | 症状 | 側 |
|---|---|---|
| 三叉神経脊髄路核 | 顔面の温痛覚障害 | 同側 |
| 外側脊髄視床路 | 頸部以下の温痛覚障害 | 対側 |
| 下小脳脚 | 小脳性運動失調 | 同側 |
| 疑核(IX・X) | 嚥下障害、嗄声、カーテン徴候 | 同側 |
| 交感神経下行路 | Horner症候群(縮瞳・眼瞼下垂・眼裂狭小・発汗低下) | 同側 |
| 前庭神経核 | めまい、眼振、悪心 | — |
原因血管は後下小脳動脈(PICA)または椎骨動脈。錐体路と内側毛帯(触覚・深部感覚)は内側にあるため、運動麻痺と深部感覚障害が出ないのが延髄外側症候群の決め手です。嚥下障害が強く出るため摂食嚥下リハの対象になる点も臨床上重要です。
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