PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第92問

神経内科学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第92問(神経内科学)の正答は 2・3 です。Parkinson病では姿勢反射障害と筋強剛により体幹が前傾前屈した特有の姿勢をとります。

問題
Parkinson病で認められるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 反張膝
  2. 2. 前傾姿勢
  3. 3. 突進歩行
  4. 4. 大殿筋歩行
  5. 5. はさみ足歩行

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2・3番 — 「前傾姿勢」「突進歩行」

Parkinson病では姿勢反射障害と筋強剛により体幹が前傾前屈した特有の姿勢をとります。重心が前方に偏り、加速度的に歩行が速くなって止まれない突進歩行(加速歩行)がみられます。


【各選択肢の解説】

1. 反張膝
❌ 誤り。反張膝(膝過伸展)は脳卒中片麻痺の立脚期や、大腿四頭筋麻痺(ポリオなど)でみられる現象です。
2. 前傾姿勢
✅ 正しい。頸部・体幹屈曲、肘・膝軽度屈曲の前傾前屈姿勢が典型で、進行すると腰曲がり(camptocormia)を示します。
3. 突進歩行
✅ 正しい。歩き出すと歩幅が小さいまま速度が増して止まれなくなる現象で、後方突進もみられます。
4. 大殿筋歩行
❌ 誤り。大殿筋麻痺により立脚初期に体幹を後方へ反らせる歩行で、筋ジストロフィーや殿筋麻痺でみられます。
5. はさみ足歩行
❌ 誤り。股関節内転筋の痙縮により両膝が交差する歩行で、痙直型脳性麻痺や痙性対麻痺の所見です。

【試験対策ポイント】

Parkinson病の四大徴候は安静時振戦(丸薬まるめ様、4〜6Hz)・筋強剛(歯車様・鉛管様)・無動/寡動・姿勢反射障害。歩行の特徴は小刻み歩行、すくみ足(特に歩き出し・方向転換・狭所通過時)、突進現象、腕振りの減少です。重症度はHoehn&Yahr分類(I度=一側性、II度=両側性で姿勢反射障害なし、III度=姿勢反射障害あり・日常生活は自立、IV度=介助が必要だが起立歩行可能、V度=車椅子・臥床)で表し、III度以上かつ生活機能障害度II度以上で特定医療費(指定難病)の対象となります。理学療法では視覚的手がかり(床のライン)や聴覚的リズム(メトロノーム・号令)を用いた歩行訓練、大きな動作を意識させる訓練、寝返り・起き上がりの動作分解指導、転倒予防が中心です。

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