第45回 理学療法士国家試験 午前 第93問
内科学・臨床医学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第93問(内科学・臨床医学)の正答は 5 です。睡眠時無呼吸症候群では夜間の頻回な覚醒により睡眠が分断されるため、日中の強い眠気が生じます。
問題
呼吸器疾患で正しいのはどれか。
- 1. 間質性肺炎は湿性咳嗽が多い。
- 2. 気管支拡張症は血痰が出ることは少ない。
- 3. 肺気腫は初期からチアノーゼが出やすい。
- 4. 過換気症候群はバチ指を呈しやすい。
- 5. 睡眠時無呼吸症候群は急に眠気に襲われることが多い。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 「睡眠時無呼吸症候群は急に眠気に襲われることが多い。」
睡眠時無呼吸症候群では夜間の頻回な覚醒により睡眠が分断されるため、日中の強い眠気が生じます。会議中や運転中に急に眠り込むこともあり、交通事故のリスクとして社会問題にもなっています。
【各選択肢の解説】
1. 間質性肺炎は湿性咳嗽が多い。
❌ 誤り。間質性肺炎の咳は痰を伴わない乾性咳嗽(空咳)が特徴です。聴診ではfine crackles(捻髪音)を聴取します。
❌ 誤り。間質性肺炎の咳は痰を伴わない乾性咳嗽(空咳)が特徴です。聴診ではfine crackles(捻髪音)を聴取します。
2. 気管支拡張症は血痰が出ることは少ない。
❌ 誤り。気管支拡張症は大量の膿性痰に加え、血痰・喀血をきたしやすい疾患です。
❌ 誤り。気管支拡張症は大量の膿性痰に加え、血痰・喀血をきたしやすい疾患です。
3. 肺気腫は初期からチアノーゼが出やすい。
❌ 誤り。肺気腫はpink puffer(ピンクパファー)と呼ばれ、口すぼめ呼吸で換気を保つためチアノーゼは進行するまで目立ちません。チアノーゼが目立つのは慢性気管支炎型(blue bloater)です。
❌ 誤り。肺気腫はpink puffer(ピンクパファー)と呼ばれ、口すぼめ呼吸で換気を保つためチアノーゼは進行するまで目立ちません。チアノーゼが目立つのは慢性気管支炎型(blue bloater)です。
4. 過換気症候群はバチ指を呈しやすい。
❌ 誤り。バチ指(ばち状指)は慢性の低酸素状態を反映し、肺癌・間質性肺炎・気管支拡張症・チアノーゼ性心疾患などでみられます。過換気症候群は急性の発作で、手指のしびれ・テタニー(助産師の手)・めまいが特徴です。
❌ 誤り。バチ指(ばち状指)は慢性の低酸素状態を反映し、肺癌・間質性肺炎・気管支拡張症・チアノーゼ性心疾患などでみられます。過換気症候群は急性の発作で、手指のしびれ・テタニー(助産師の手)・めまいが特徴です。
5. 睡眠時無呼吸症候群は急に眠気に襲われることが多い。
✅ 正しい。日中の過度の眠気が主症状で、いびき・起床時頭痛・夜間頻尿も伴います。
✅ 正しい。日中の過度の眠気が主症状で、いびき・起床時頭痛・夜間頻尿も伴います。
【試験対策ポイント】
咳と痰の性状は疾患の鑑別に直結します。乾性咳嗽=間質性肺炎・肺線維症・咳喘息・ACE阻害薬、湿性咳嗽=気管支拡張症・慢性気管支炎・肺炎。喀血をきたす代表疾患は気管支拡張症・肺結核・肺癌です。睡眠時無呼吸症候群は閉塞型(肥満・扁桃肥大・小顎による上気道閉塞。いびきあり)と中枢型(呼吸中枢の障害。心不全に合併)に分かれ、AHI(無呼吸低呼吸指数)5以上+症状で診断、中等症以上にはCPAP(持続陽圧呼吸療法)、軽症には口腔内装置や減量・側臥位睡眠が用いられます。ナルコレプシー(情動脱力発作・入眠時幻覚・睡眠麻痺を伴う)との鑑別も押さえておきましょう。
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