PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第4問

物理療法第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第4問(物理療法)の正答は 1 です。図1では膝蓋骨のすぐ下(膝蓋骨下極から膝蓋腱にかけて)に照射部位が示されています。

問題
スポーツ傷害に対する超音波照射部位で正しいのはどれか。
第45回午後第4問 図
  1. 1. ジャンパー膝
  2. 2. 鵞足炎
  3. 3. Osgood-Schlatter病
  4. 4. シンスプリント
  5. 5. 足関節内反捻挫

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — ジャンパー膝

図1では膝蓋骨のすぐ下(膝蓋骨下極から膝蓋腱にかけて)に照射部位が示されています。ジャンパー膝は膝蓋腱炎(膝蓋靱帯付着部症)で、圧痛点はまさに膝蓋骨下極から膝蓋腱にあるため、この照射部位が正しい組合せです。他の4つは、疾患名と図示された部位が一致していません。


【各選択肢の解説】

1. ジャンパー膝
✅ 正しい。図の陰影は膝蓋骨下極から膝蓋腱の位置にあり、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の病変部と一致します。ジャンプの繰り返しによる伸展機構の使いすぎで生じます。
2. 鵞足炎
❌ 誤り。図の陰影は下腿の中央前面にありますが、鵞足(縫工筋・薄筋・半腱様筋の停止部)は脛骨近位の内側面、関節裂隙の数cm遠位です。照射部位が遠位すぎます。
3. Osgood-Schlatter病
❌ 誤り。図の陰影は膝蓋骨より近位(大腿骨遠位前面・大腿四頭筋腱の位置)にあります。Osgood-Schlatter病の病変は膝蓋腱付着部である脛骨粗面で、膝蓋骨より遠位です。
4. シンスプリント
❌ 誤り。図の陰影は膝のすぐ下(脛骨近位部)ですが、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)の疼痛部位は下腿遠位1/3の脛骨内側後縁です。
5. 足関節内反捻挫
❌ 誤り。図の陰影は果部(くるぶし)そのものを覆っています。内反捻挫で損傷するのは外果の前下方にある前距腓靱帯であり、位置がずれています。骨突出部への超音波照射は骨膜痛を生じやすい点でも不適切です。

【試験対策ポイント】

スポーツ障害は「どこが痛むか」で覚えると図問題に強くなります。

疾患病変部位好発
ジャンパー膝膝蓋骨下極〜膝蓋腱バレー・バスケ
Osgood-Schlatter病脛骨粗面成長期(10〜15歳)
鵞足炎脛骨近位内側(鵞足部)ランナー
シンスプリント下腿遠位1/3の脛骨内側後縁長距離走
足関節内反捻挫外果前下方(前距腓靱帯)全競技

超音波療法の基本値も押さえます。1 MHz=深部(3〜5 cm)/3 MHz=浅部、強度は0.5〜2.0 W/cm²。骨突出部・成長期の骨端線・急性炎症期の連続波照射は避けます。

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