PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第21問

理学療法評価学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第21問(理学療法評価学)の正答は 1・2・5 です。日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準では、頸部の運動(屈曲・伸展・回旋・側屈)はすべて「腰かけ坐位で行う」と測定肢位が限定されており、立位は含まれません。

問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で測定肢位の指定に立位が含まれているのはどれか。
  1. 1. 肩関節屈曲
  2. 2. 肘関節屈曲
  3. 3. 頸部屈曲
  4. 4. 頸部側屈
  5. 5. 胸腰部側屈

正答:1・2・5番(いずれでも正解)

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解説
■ 正答:1・2・5番 — 肩関節屈曲/肘関節屈曲/胸腰部側屈

日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準では、頸部の運動(屈曲・伸展・回旋・側屈)はすべて「腰かけ坐位で行う」と測定肢位が限定されており、立位は含まれません。一方、胸腰部側屈は「腰かけ坐位または立位で行う」と明記され、肩関節屈曲と肘関節屈曲は肢位が限定されず背臥位・坐位・立位のいずれでも測定できます。したがって立位が含まれるのは1・2・5です。


【各選択肢の解説】

1. 肩関節屈曲
✅ 正しい。測定肢位の限定はなく、背臥位・坐位・立位のいずれでも測定できます。体幹が動かないよう固定し、脊柱が前後屈しないよう注意します。
2. 肘関節屈曲
✅ 正しい。こちらも測定肢位の限定はなく立位を含みます。注意点は「前腕は回外位とする」ことです。
3. 頸部屈曲
❌ 誤り。頸部の運動は腰かけ坐位で測定すると定められており、立位は含まれません。頭部体幹の側面から測定します。
4. 頸部側屈
❌ 誤り。同じく腰かけ坐位で、体幹の背面から測定します。立位は含まれません。
5. 胸腰部側屈
✅ 正しい。「腰かけ坐位または立位で行う」と測定肢位に立位が明記されています。体幹の背面から測定します。

【試験対策ポイント】

ROM測定は測定肢位が限定されている項目が狙われます。

測定項目測定肢位参考可動域
頸部屈曲・伸展腰かけ坐位(側面から)屈曲60°・伸展50°
頸部回旋腰かけ坐位各60°
頸部側屈腰かけ坐位(背面から)各50°
胸腰部屈曲・伸展立位・腰かけ坐位・側臥位屈曲45°・伸展30°
胸腰部側屈腰かけ坐位または立位各50°
胸腰部回旋坐位(骨盤を固定)各40°

「頸部は坐位限定、胸腰部は立位も可」が最大のポイントです。胸腰部の測定では股関節の運動が入らないようにする(屈曲では骨盤を固定する)という注意点も併せて覚えましょう。

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