PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第22問

理学療法評価学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第22問(理学療法評価学)の正答は 5 です。日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準では、角度による表示に加えて距離(cm)による表示が認められている項目が定められています。

問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で距離(cm)として測定できないのはどれか。
  1. 1. 指外転
  2. 2. 指屈曲
  3. 3. 母指対立
  4. 4. 胸腰部屈曲
  5. 5. 膝関節屈曲

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 膝関節屈曲

日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準では、角度による表示に加えて距離(cm)による表示が認められている項目が定められています。手指の外転・屈曲、母指対立、胸腰部屈曲がこれに当たりますが、膝関節屈曲は角度でのみ表示し、距離による表示の規定はありません(設問は「距離として測定できないもの」を問う否定形です)。


【各選択肢の解説】

1. 指外転
✅ 距離で測定できる。中指先端と、示指・環指・小指の先端との距離(cm)で表示することが認められています。
2. 指屈曲
✅ 距離で測定できる。指尖と近位手掌皮線(または遠位手掌皮線)との距離(cm)で表示できます。握りの程度を表す指標になります。
3. 母指対立
✅ 距離で測定できる。母指先端と小指基部(または先端)との距離(cm)で表示します。角度ではなく距離で示す代表例です。
4. 胸腰部屈曲
✅ 距離で測定できる。最大屈曲位での指先と床との距離(cm)=指床間距離(FFD)で表示できます。
5. 膝関節屈曲
❌ 距離で測定できない。基準では基本軸を大腿骨、移動軸を腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)とする角度表示のみが定められています。臨床では踵殿距離を用いることがありますが、基準の表示法には含まれません。

【試験対策ポイント】

距離(cm)で表示できる項目は数が少ないので、まとめて覚えるのが効率的です。

項目距離表示の内容
手指屈曲指尖と手掌皮線との距離
手指外転・内転中指先端と他指先端との距離
母指対立母指先端と小指基部(先端)との距離
胸腰部屈曲指先と床との距離(指床間距離・FFD)

これら以外、すなわち四肢の大関節(肩・肘・股・膝・足)はすべて角度(度)で表示します。「手指と母指、そして体幹前屈だけがcm」と押さえると、選択肢の中から異質な項目を素早く見つけられます。

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