PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第23問

理学療法評価学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第23問(理学療法評価学)の正答は 4 です。転子果長は大転子から外果までの距離で、大転子より遠位(大腿骨・下腿)の長さの変化を反映します。

問題
転子果長の左右差を生じるのはどれか。
  1. 1. 骨盤の傾斜
  2. 2. 大転子高位
  3. 3. 股関節の内転拘縮
  4. 4. 膝関節の屈曲拘縮
  5. 5. 足関節の尖足拘縮

正答:4番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:4番 — 膝関節の屈曲拘縮

転子果長は大転子から外果までの距離で、大転子より遠位(大腿骨・下腿)の長さの変化を反映します。膝関節に屈曲拘縮があると大転子と外果を結ぶ直線距離が短くなるため、左右差を生じます。一方、骨盤の傾斜や大転子高位のように大転子より近位の異常は転子果長に影響せず、棘果長(上前腸骨棘〜内果)でのみ差が出ます。


【各選択肢の解説】

1. 骨盤の傾斜
❌ 誤り。骨盤が傾いても測定の起点である大転子から外果までの距離は変わりません。骨盤傾斜は棘果長や見かけの脚長(臍〜内果)に差を生じます。
2. 大転子高位
❌ 誤り。股関節脱臼や大腿骨頸部の変形で大転子が高位になると棘果長は短縮しますが、大転子を起点とする転子果長は変化しません。両者を比較することで、脚長差の原因が股関節にあるかどうかを判別できます。
3. 股関節の内転拘縮
❌ 誤り。内転拘縮では骨盤が傾斜して見かけの脚長差を生じますが、大転子〜外果の距離自体は変わりません。
4. 膝関節の屈曲拘縮
✅ 正しい。大転子と外果の間にある膝が屈曲位に拘縮すると、両点を結ぶ直線距離が短縮し、転子果長に左右差が現れます。
5. 足関節の尖足拘縮
❌ 誤り。転子果長の終点は外果であり、それより遠位の足部の変形(尖足)は測定値に影響しません。尖足は立位での機能的脚長差として現れます。

【試験対策ポイント】

下肢長の測定は起点と終点で何を評価しているかが決まります。

名称測定区間影響を受ける因子
棘果長(SMD)上前腸骨棘〜内果股関節の変形・大転子高位・骨盤傾斜を含む下肢全長
転子果長(TMD)大転子〜外果大腿骨・下腿の長さ、膝の屈曲拘縮(股関節の異常を除外)
見かけの脚長臍(または剣状突起)〜内果骨盤傾斜・股関節拘縮による見かけの差

「棘果長で差があり転子果長で差がない=原因は股関節(大転子より近位)」という読み方が臨床でも国試でも問われます。棘果長に差がなく転子果長に差がある場合は、大腿骨〜下腿または膝関節に原因があると判断します。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「理学療法学(評価・治療)」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第45回 全問一覧

▶ 理学療法評価学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)