PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第24問

理学療法評価学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第24問(理学療法評価学)の正答は 4・5 です。modified Ashworth scale(MAS)は痙縮を6段階(0・1・1+・2・3・4)で評価する尺度です。

問題
modified Ashworth scaleの定義で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 1:筋緊張の増加がない。
  2. 2. 1+:可動域の終わりでわずかな抵抗感がある。
  3. 3. 2:可動域の1/2以下の範囲で引っかかるような抵抗感がある。
  4. 4. 3:筋緊張の著しい増加で他動的に動かすことが困難である。 ✓
  5. 5. 4:全く動きがない。 ✓

正答:4・5番

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解説
■ 正答:4・5番 — 3:筋緊張の著しい増加で他動的に動かすことが困難である/4:全く動きがない

modified Ashworth scale(MAS)は痙縮を6段階(0・1・1+・2・3・4)で評価する尺度です。0=筋緊張の増加なし、1=引っかかりとその消失または可動域終わりのわずかな抵抗、1+=引っかかりの後に可動域の1/2以下で最小の抵抗が続く、2=可動域のほぼ全体で筋緊張が増加するが他動運動は容易、3=他動運動が困難、4=屈曲位または伸展位で固まって動かないと定義されます。この定義に合致するのは選択肢4と5です。


【各選択肢の解説】

1. 1:筋緊張の増加がない。
❌ 誤り。「筋緊張の増加がない」のは0の定義です。1は軽度の筋緊張増加で、引っかかりとその消失、または可動域の終わりでわずかな抵抗を認める状態です。
2. 1+:可動域の終わりでわずかな抵抗感がある。
❌ 誤り。これは1の定義です。1+は明らかな引っかかりの後、可動域の1/2以下の範囲で最小の抵抗が続く状態を指します。
3. 2:可動域の1/2以下の範囲で引っかかるような抵抗感がある。
❌ 誤り。可動域の1/2以下という記述は1+に該当します。2は可動域のほぼ全体にわたって筋緊張が増加するものの、他動運動は容易に行える状態です。
4. 3:筋緊張の著しい増加で他動的に動かすことが困難である。
✅ 正しい。3は筋緊張がかなり増加し、他動運動が困難になる段階です。
5. 4:全く動きがない。
✅ 正しい。4は患部が屈曲位または伸展位で固まり(強直)、他動的にまったく動かせない最重症の段階です。

【試験対策ポイント】

MASは6段階の定義を丸ごと覚える必要があります。

段階定義
0筋緊張の増加なし
1軽度の増加。引っかかりとその消失、または可動域終わりでわずかな抵抗
1+軽度の増加。引っかかりの後、可動域の1/2以下で最小の抵抗が続く
2よりはっきりした増加が可動域のほぼ全体で認められるが、他動運動は容易
3筋緊張のかなりの増加。他動運動が困難
4屈曲位または伸展位で固まり、他動的に動かせない

「1=最終域だけ」「1+=1/2以下」「2=ほぼ全域だが動かせる」「3=動かしにくい」「4=動かない」と、段階が上がるほど抵抗の範囲が広がっていくと理解すると混同しにくくなります。原法のAshworth scaleには1+がなく5段階である点も押さえておきましょう。

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