PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第26問

運動療法第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第26問(運動療法)の正答は 2 です。CPM(持続的他動運動)は機械が関節をゆっくり他動的に動かし続ける装置で、患者自身の筋収縮を伴いません。

問題
CPM(continuous passive motion)の目的として適切でないのはどれか。
  1. 1. 拘縮の予防
  2. 2. 筋力の強化
  3. 3. 血行の改善
  4. 4. 可動域の改善
  5. 5. 軟骨変性の予防

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 筋力の強化

CPM(持続的他動運動)は機械が関節をゆっくり他動的に動かし続ける装置で、患者自身の筋収縮を伴いません。したがって筋力強化の効果は期待できず、これが「適切でない目的」にあたります。設問は「適切でないのはどれか」という否定形なので、正答の2番だけが誤った内容です。


【各選択肢の解説】

1. 拘縮の予防
✅ 正しい。持続的に全可動域を動かすことで関節包・靱帯の短縮やコラーゲン線維の異常架橋を防ぎ、拘縮予防はCPMの中心的な目的です。
2. 筋力の強化
❌ 誤り。CPMは完全な他動運動であり随意的な筋収縮を起こさないため、筋力増強効果はありません。筋力強化には自動運動や抵抗運動が必要です。
3. 血行の改善
✅ 正しい。他動的なポンプ作用で静脈還流とリンパ還流が促され、術後の腫脹・浮腫の軽減や深部静脈血栓症の予防に働きます。
4. 可動域の改善
✅ 正しい。人工膝関節置換術や靱帯再建術の術後早期からCPMを用いることで、関節可動域の早期改善が図れます。
5. 軟骨変性の予防
✅ 正しい。関節軟骨は無血管組織で滑液の拡散によって栄養されるため、持続的な運動は軟骨の栄養改善と変性予防に有効とされています。

【試験対策ポイント】

CPMは術後早期からの他動運動がキーワード。人工膝関節置換術(TKA)・靱帯再建術・関節授動術後などに用いる。

覚え方:CPMの「P」はpassive(他動)。他動運動でできないこと=筋力強化が唯一の除外肢になるパターンが繰り返し問われる。同様に「持久力向上」「協調性改善」も他動運動では得られないので誤り。

CPMが得意なのは、拘縮予防・可動域改善・疼痛軽減・浮腫軽減・軟骨の栄養改善・血栓予防。禁忌は骨接合部が不安定な場合、感染の急性期、著明な出血傾向。

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