PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第30問

神経疾患理学療法第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第30問(神経疾患理学療法)の正答は 4・5 です。Hoehn&YahrのステージⅤは「車椅子または寝たきりで全面的に介助を要する」最重症段階です。

問題
Parkinson病のYahrの重症度分類ステージVにおける運動療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 四つ這い位保持
  2. 2. 膝立ち位保持
  3. 3. 立位保持
  4. 4. 呼吸訓練
  5. 5. 嚥下訓練

正答:4・5番

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解説
■ 正答:4・5番 — 呼吸訓練/嚥下訓練

Hoehn&YahrのステージⅤは「車椅子または寝たきりで全面的に介助を要する」最重症段階です。抗重力位での保持練習は現実的でなく、この時期の理学療法は誤嚥性肺炎や呼吸不全といった生命予後に直結する合併症の予防が中心になります。


【各選択肢の解説】

1. 四つ這い位保持
❌ 誤り。ステージⅤでは体幹・四肢の固縮と姿勢反射障害が高度で、四つ這い位を自力で保持することは困難です。
2. 膝立ち位保持
❌ 誤り。膝立ち位は支持基底面が狭く高いバランス能力を要するため、全介助レベルの本ステージでは適応になりません。
3. 立位保持
❌ 誤り。ステージⅤは介助なしにはベッドまたは車椅子から離れられない段階であり、立位保持を主目標に据えるのは不適切です。
4. 呼吸訓練
✅ 正しい。胸郭の固縮と不動により拘束性換気障害が進むため、呼吸介助・胸郭可動性の維持・排痰援助が重要になります。
5. 嚥下訓練
✅ 正しい。進行期は嚥下障害の頻度が高く、誤嚥性肺炎はParkinson病の主要な死因です。嚥下訓練と食事姿勢の調整が優先されます。

【試験対策ポイント】

Hoehn&Yahr重症度分類は毎年のように問われる。

ステージ状態生活機能障害度
症状は一側性のみ1度
両側性、姿勢反射障害なし1度
姿勢反射障害あり、日常生活は自立2度
起立・歩行に介助が必要2度
車椅子または寝たきり、全介助3度

ステージⅢ以上かつ生活機能障害度2度以上で難病医療費助成の対象という点も頻出。ステージⅤでは「立つ・歩く」系の課題を全部切り、廃用予防・呼吸・嚥下・関節可動域維持に絞るのが解答の型。

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