PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第48問

運動療法第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第48問(運動療法)の正答は 5 です。関節モビリゼーションは、制限されている関節の副運動(関節包内運動)に対して、一関節ずつ選択的に徒手的な運動を加える手技です。

問題
関節モビリゼーションで誤っているのはどれか。
  1. 1. 関節包内運動の制限は関節の遊び(joint play)の大きさで評価する。
  2. 2. 関節包内運動が制限されている場合に適応となる。
  3. 3. 関節の遊びが大きい位置で治療を開始する。
  4. 4. 治療には緩やかな振幅運動を用いる。
  5. 5. 複数の関節を同時に治療する。

正答:5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:5番 — 複数の関節を同時に治療する。

関節モビリゼーションは、制限されている関節の副運動(関節包内運動)に対して、一関節ずつ選択的に徒手的な運動を加える手技です。複数の関節を同時に扱うと、どの関節にどれだけの力が加わったかを制御できず、目的とする運動方向も限定できないため不適切です。設問は「誤っているのはどれか」という否定形です。


【各選択肢の解説】

1. 関節包内運動の制限は関節の遊び(joint play)の大きさで評価する。
✅ 正しい。関節面の滑り・転がり・軸回旋といった副運動の量(joint play)を徒手的に確認し、制限の程度を判定します。
2. 関節包内運動が制限されている場合に適応となる。
✅ 正しい。関節包や靱帯の短縮による副運動の制限が主な適応で、可動域制限の原因が筋のみの場合はストレッチが優先されます。
3. 関節の遊びが大きい位置で治療を開始する。
✅ 正しい。関節包・靱帯の緊張が最も低い弛緩肢位(loose packed position、安静肢位)から開始し、徐々に制限方向へ進めます。
4. 治療には緩やかな振幅運動を用いる。
✅ 正しい。Maitlandの手技ではグレードⅠ〜Ⅳの振幅(oscillation)運動を用い、疼痛の強い時期は小さい振幅から始めます。
5. 複数の関節を同時に治療する。
❌ 誤り。一関節を選択して固定側と可動側を明確にし、目的の運動方向へ限局して行うのが原則です。

【試験対策ポイント】

関節モビリゼーションの基本は、対象が関節包内運動(副運動=滑り・転がり・軸回旋)であること、弛緩肢位(loose packed position)から開始すること、牽引と滑りを緩やかな振幅運動(グレードⅠ〜Ⅴ)で加えること。適応は関節包・靱帯性の可動域制限と疼痛で、禁忌は悪性腫瘍、感染性関節炎、関節の不安定性、骨折・偽関節、著明な骨粗鬆症、関節リウマチの急性期。

凹凸の法則(convex-concave rule)も頻出:凸面が動くとき関節面の滑りは骨運動と反対方向、凹面が動くときは同方向になる。肩関節(上腕骨頭=凸面)の外転で骨頭が下方へ滑る、というのが典型例。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「理学療法学(評価・治療)」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第45回 全問一覧

▶ 運動療法 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)