第45回 理学療法士国家試験 午後 第47問
神経疾患理学療法第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第47問(神経疾患理学療法)の正答は 3 です。C7まで機能が残存すると上腕三頭筋が働くため、肘伸展によるプッシュアップが可能となり、除圧・側方移乗・キャスター上げなどは自立できます。
問題
脊髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者で自立が最も困難な項目はどれか。
- 1. 車椅子のキャスター上げ
- 2. 車椅子で5 cmの段差昇降
- 3. 床面から車椅子への乗り移り ✓
- 4. ベッドから車椅子までの側方移乗
- 5. 車椅子の積み下ろしを伴う自動車の利用
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 床面から車椅子への乗り移り
C7まで機能が残存すると上腕三頭筋が働くため、肘伸展によるプッシュアップが可能となり、除圧・側方移乗・キャスター上げなどは自立できます。しかし床から車椅子への移乗は、体幹の安定性と手指の把持力、高い位置まで身体を持ち上げる筋力が必要で、C7レベルでは最も難易度が高い項目になります。
【各選択肢の解説】
1. 車椅子のキャスター上げ
❌ 誤り。上腕三頭筋が使えれば前輪を浮かせるキャスター上げは習得可能で、C7で自立が期待できる動作です。
❌ 誤り。上腕三頭筋が使えれば前輪を浮かせるキャスター上げは習得可能で、C7で自立が期待できる動作です。
2. 車椅子で5 cmの段差昇降
❌ 誤り。キャスター上げが可能であれば5 cm程度の小さな段差の昇降は可能です。
❌ 誤り。キャスター上げが可能であれば5 cm程度の小さな段差の昇降は可能です。
3. 床面から車椅子への乗り移り
✅ 正しい。床から座面までの高さを一気に持ち上げる必要があり、体幹筋・手指屈筋を欠くC7では最も困難です。一般にC8以下で可能になるとされます。
✅ 正しい。床から座面までの高さを一気に持ち上げる必要があり、体幹筋・手指屈筋を欠くC7では最も困難です。一般にC8以下で可能になるとされます。
4. ベッドから車椅子までの側方移乗
❌ 誤り。ほぼ同じ高さの間での側方移乗はプッシュアップで可能となり、C7自立の代表的動作です。
❌ 誤り。ほぼ同じ高さの間での側方移乗はプッシュアップで可能となり、C7自立の代表的動作です。
5. 車椅子の積み下ろしを伴う自動車の利用
❌ 誤り。手動運転装置つきの改造車を用い、車椅子を分解して積み込む動作はC7レベルで自立可能とされています。
❌ 誤り。手動運転装置つきの改造車を用い、車椅子を分解して積み込む動作はC7レベルで自立可能とされています。
【試験対策ポイント】
頸髄損傷レベル別のADL到達点は必ず表で覚える。
| レベル | キーマッスル | ADLの到達点 |
|---|---|---|
| C4 | 横隔膜・僧帽筋 | 電動車椅子(顎・呼気操作)、全介助 |
| C5 | 三角筋・上腕二頭筋 | 自助具で食事、ハンドリム付き車椅子を平地で駆動 |
| C6 | 長短橈側手根伸筋 | テノデーシス把持、更衣・移乗が一部自立 |
| C7 | 上腕三頭筋 | プッシュアップで除圧・側方移乗自立、車椅子ADL自立 |
| C8 | 深指屈筋 | 手指屈曲が可能となり床からの移乗も可能に |
C7の分岐点=上腕三頭筋(プッシュアップ)。「移乗」と一括りにせず、同じ高さの側方移乗(C7で可)と床からの移乗(C8以降)を分けて覚えるのがこの問題の急所。
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