PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第70問

運動学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第70問(運動学)の正答は 3 です。棘上筋は肩甲骨の棘上窩から起こり上腕骨大結節に停止する回旋筋腱板の1つで、肩関節外転の主動作筋(特に外転初期0〜30度で重要)です。

問題
肩関節の運動と主動筋との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 屈曲 ―― 大円筋
  2. 2. 伸展 ―― 小円筋
  3. 3. 外転 ―― 棘上筋
  4. 4. 内旋 ―― 棘下筋
  5. 5. 外旋 ―― 肩甲下筋

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 外転 ―― 棘上筋

棘上筋は肩甲骨の棘上窩から起こり上腕骨大結節に停止する回旋筋腱板の1つで、肩関節外転の主動作筋(特に外転初期0〜30度で重要)です。三角筋と協働して外転を完成させます。


【各選択肢の解説】

1. 屈曲 ―― 大円筋
❌ 誤り。大円筋の作用は伸展・内転・内旋です。肩関節屈曲の主動作筋は三角筋前部線維・烏口腕筋・大胸筋鎖骨部です。
2. 伸展 ―― 小円筋
❌ 誤り。小円筋(腋窩神経支配)の主作用は外旋です。伸展は広背筋・大円筋・三角筋後部線維が担います。
3. 外転 ―― 棘上筋
✅ 正しい。棘上筋(肩甲上神経支配)は外転の主動作筋であり、腱板断裂で最も損傷されやすい筋でもあります。
4. 内旋 ―― 棘下筋
❌ 誤り。棘下筋は小円筋とともに外旋筋です。内旋は肩甲下筋・大胸筋・広背筋・大円筋が担います。
5. 外旋 ―― 肩甲下筋
❌ 誤り。肩甲下筋は腱板のうち唯一前面にあり、作用は内旋です。

【試験対策ポイント】

回旋筋腱板(ローテーターカフ)4筋の作用は必ず覚えます。棘上筋=外転/棘下筋=外旋/小円筋=外旋/肩甲下筋=内旋。前面にある肩甲下筋だけが内旋、と押さえると混乱しません。

支配神経は、棘上筋・棘下筋=肩甲上神経、小円筋=腋窩神経、肩甲下筋=肩甲下神経。

臨床では腱板断裂の約70〜80%が棘上筋で、painful arc sign(外転60〜120度で痛む)やdrop arm signが陽性になります。また肩関節外転では上腕骨と肩甲骨が2対1で動く肩甲上腕リズム(外転180度=肩甲上腕関節120度+肩甲胸郭関節60度)も必出です。

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