PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第72問

運動学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第72問(運動学)の正答は 2・4 です。片側収縮で反対側へ回旋させるのは、外腹斜筋と胸鎖乳突筋です。

問題
片側の収縮時に頭頸部または体幹を反対側へ回旋させるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 内腹斜筋
  2. 2. 外腹斜筋 ✓
  3. 3. 板状筋群
  4. 4. 胸鎖乳突筋 ✓
  5. 5. 後頭下筋群

正答:2・4番

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解説
■ 正答:2・4番 — 外腹斜筋、胸鎖乳突筋

片側収縮で反対側へ回旋させるのは、外腹斜筋と胸鎖乳突筋です。いずれも表層を斜めに走る大きな筋で、収縮すると体幹・頭部が対側へ回る関係になります。


【各選択肢の解説】

1. 内腹斜筋
❌ 誤り。内腹斜筋は片側収縮で同側回旋(+同側側屈)を起こします。反対側の外腹斜筋とペアで働き、体幹の斜め方向の回旋を作ります。
2. 外腹斜筋
✅ 正しい。片側収縮で体幹を反対側へ回旋させます(+同側側屈)。
3. 板状筋群
❌ 誤り。頭板状筋・頸板状筋は片側収縮で頭頸部を同側へ回旋させます(+同側側屈)。
4. 胸鎖乳突筋
✅ 正しい。片側収縮で頭部を反対側へ回旋させ、同側へ側屈させます(顔は反対側を向く)。副神経と頸神経叢が支配します。
5. 後頭下筋群
❌ 誤り。大後頭直筋・下頭斜筋などは片側収縮で頭部を同側へ回旋させます。

【試験対策ポイント】

回旋方向は表でまとめて覚えるのが効率的です。

回旋方向該当する筋
同側回旋内腹斜筋・板状筋群・後頭下筋群・最長筋など
反対側回旋外腹斜筋・胸鎖乳突筋・多裂筋・回旋筋(横突棘筋群)

覚え方のコツは「表層を斜めに走る大きな筋(外腹斜筋・胸鎖乳突筋)は反対側回旋」。逆に深層の短い筋(後頭下筋群)や内腹斜筋は同側回旋、と対比させます。

臨床応用として、先天性筋性斜頸では一側の胸鎖乳突筋が短縮するため、頭部は患側へ側屈し、顔は健側を向くという特徴的な肢位になります。この向きの説明がそのまま国試で問われます。

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