第45回 理学療法士国家試験 午後 第81問
臨床心理学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第81問(臨床心理学)の正答は 5 です。バイオフィードバックは、筋電位・心拍・皮膚温など通常は自覚できない生体情報を音や画面で本人に返し、望ましい変化が起きたときに情報という報酬が与えられることで随意的な制御を学習させる手法です。
問題
心理療法で正しいのはどれか。
- 1. 陽性転移の出現を目標とする。
- 2. 逆転移を認識したときは治療を中止する。
- 3. 自律訓練法では不安階層表を作成させる。
- 4. 絵画療法は統合失調症急性期に有効である。
- 5. バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。
バイオフィードバックは、筋電位・心拍・皮膚温など通常は自覚できない生体情報を音や画面で本人に返し、望ましい変化が起きたときに情報という報酬が与えられることで随意的な制御を学習させる手法です。学習理論上はオペラント条件づけに基づきます。
【各選択肢の解説】
1. 陽性転移の出現を目標とする。
❌ 誤り。転移は治療過程で自然に生じる現象であり、それ自体は目標ではなく分析・理解の材料です。陽性転移は治療関係を促進する一方、依存の温床にもなります。
❌ 誤り。転移は治療過程で自然に生じる現象であり、それ自体は目標ではなく分析・理解の材料です。陽性転移は治療関係を促進する一方、依存の温床にもなります。
2. 逆転移を認識したときは治療を中止する。
❌ 誤り。逆転移(治療者側の感情反応)は避けられないもので、自覚して吟味し治療に活かすのが原則です。認識即中止ではありません。
❌ 誤り。逆転移(治療者側の感情反応)は避けられないもので、自覚して吟味し治療に活かすのが原則です。認識即中止ではありません。
3. 自律訓練法では不安階層表を作成させる。
❌ 誤り。不安階層表を作るのはWolpeの系統的脱感作法です。自律訓練法(Schultz)は「手足が重い・温かい」などの公式を反復し自己催眠的に弛緩を得ます。
❌ 誤り。不安階層表を作るのはWolpeの系統的脱感作法です。自律訓練法(Schultz)は「手足が重い・温かい」などの公式を反復し自己催眠的に弛緩を得ます。
4. 絵画療法は統合失調症急性期に有効である。
❌ 誤り。急性期は薬物療法と休息が優先で、内面を表出させる表現療法はかえって刺激となり病状を悪化させる危険があります。適応は回復期以降です。
❌ 誤り。急性期は薬物療法と休息が優先で、内面を表出させる表現療法はかえって刺激となり病状を悪化させる危険があります。適応は回復期以降です。
5. バイオフィードバックはオペラント条件付けを用いた手法である。
✅ 正しい。生体情報のフィードバックを強化子として制御を学習します。
✅ 正しい。生体情報のフィードバックを強化子として制御を学習します。
【試験対策ポイント】
行動療法の技法と理論の対応を整理します。系統的脱感作法(不安階層表+筋弛緩・逆制止)・エクスポージャー=レスポンデント(古典的)条件づけ系、トークンエコノミー・シェイピング・バイオフィードバック=オペラント条件づけ系。
理学療法領域ではバイオフィードバックはEMGバイオフィードバック(片麻痺の前脛骨筋再教育)、荷重バイオフィードバック(免荷指導・立位バランス)として実際に使われます。
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