第45回 理学療法士国家試験 午後 第85問
整形外科学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第85問(整形外科学)の正答は 5 です。これは「誤っている組合せ」を選ぶ問題です。
問題
膝関節疾患の症状とその説明との組合せで誤っているのはどれか。
- 1. キャッチング ―― 運動時に膝に引っかかりを感じる。
- 2. 膝くずれ ―― 荷重時に膝がガクッと折れそうになる。
- 3. ロッキング ―― 膝が一定の角度で屈伸不能になる。
- 4. 伸展不全 ―― 自動的な完全伸展が不能となる。
- 5. 弾発現象 ―― 膝の中でものが動く感じがする。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 弾発現象 ―― 膝の中でものが動く感じがする。
これは「誤っている組合せ」を選ぶ問題です。弾発現象(snapping)は、腱や靱帯が骨の隆起を乗り越える際に生じるはじけるような動きや音を指します。「膝の中で何かが動く感じ」は関節内遊離体(関節ねずみ)による症状であり、弾発現象の説明としては誤りです。
【各選択肢の解説】
1. キャッチング ―― 運動時に膝に引っかかりを感じる。
✅ 正しい。半月板損傷などで運動中に一瞬引っかかる感覚をキャッチングといいます。
✅ 正しい。半月板損傷などで運動中に一瞬引っかかる感覚をキャッチングといいます。
2. 膝くずれ ―― 荷重時に膝がガクッと折れそうになる。
✅ 正しい。giving wayとも呼ばれ、前十字靱帯損傷や大腿四頭筋の筋力低下で生じます。
✅ 正しい。giving wayとも呼ばれ、前十字靱帯損傷や大腿四頭筋の筋力低下で生じます。
3. ロッキング ―― 膝が一定の角度で屈伸不能になる。
✅ 正しい。断裂した半月板(バケツ柄状断裂)や遊離体が関節間に嵌頓し、伸展が制限されます。
✅ 正しい。断裂した半月板(バケツ柄状断裂)や遊離体が関節間に嵌頓し、伸展が制限されます。
4. 伸展不全 ―― 自動的な完全伸展が不能となる。
✅ 正しい。extension lag。他動では伸びるが自動では伸びきらない状態で、大腿四頭筋(特に内側広筋)の筋力低下が主因です。
✅ 正しい。extension lag。他動では伸びるが自動では伸びきらない状態で、大腿四頭筋(特に内側広筋)の筋力低下が主因です。
5. 弾発現象 ―― 膝の中でものが動く感じがする。
❌ 誤り。弾発現象は腱・靱帯が骨隆起を乗り越えるときのはじける動きで、弾発股(腸脛靱帯が大転子を越える)やばね指が代表です。
❌ 誤り。弾発現象は腱・靱帯が骨隆起を乗り越えるときのはじける動きで、弾発股(腸脛靱帯が大転子を越える)やばね指が代表です。
【試験対策ポイント】
膝の症候は原因疾患とセットで覚えます。ロッキング・キャッチング=半月板損傷/膝くずれ=前十字靱帯損傷・大腿四頭筋筋力低下/伸展不全=大腿四頭筋筋力低下。
膝の徒手検査も頻出です。半月板:McMurrayテスト・Apleyテスト。前十字靱帯:Lachmanテスト・前方引き出しテスト・N-testを(pivot shift)。後十字靱帯:後方引き出しテスト・sagging sign。側副靱帯:内・外反ストレステスト。
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