PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第87問

整形外科学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第87問(整形外科学)の正答は 1・5 です。Osgood-Schlatter病は10〜15歳のスポーツ活動が盛んな時期に、大腿四頭筋の収縮が膝蓋腱を介して脛骨粗面の骨端核を繰り返し牽引することで起こる骨端症です。

問題
Osgood-Schlatter病で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 運動時痛がある。
  2. 2. 女児の罹患率が高い。
  3. 3. 大腿骨顆部に圧痛がある。
  4. 4. 大腿四頭筋筋膜に部分断裂を生じる。
  5. 5. 骨端線の閉鎖以降に症状は消失しやすい。

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — 運動時痛がある/骨端線の閉鎖以降に症状は消失しやすい。

Osgood-Schlatter病は10〜15歳のスポーツ活動が盛んな時期に、大腿四頭筋の収縮が膝蓋腱を介して脛骨粗面の骨端核を繰り返し牽引することで起こる骨端症です。ジャンプ・ダッシュなどの運動時痛が主症状で、骨端線が閉鎖する成長終了期には症状が自然消退します。


【各選択肢の解説】

1. 運動時痛がある。
✅ 正しい。走行・ジャンプ・階段昇降など大腿四頭筋を強く使う動作で脛骨粗面部が痛みます。安静時痛は通常ありません。
2. 女児の罹患率が高い。
❌ 誤り。スポーツ活動量の差もあり男児に多い(男女比おおむね3〜7:1)疾患です。
3. 大腿骨顆部に圧痛がある。
❌ 誤り。圧痛部位は脛骨粗面です。同部の骨性隆起・腫脹も特徴で、視診・触診で確認できます。
4. 大腿四頭筋筋膜に部分断裂を生じる。
❌ 誤り。病態は膝蓋腱付着部での脛骨粗面骨端核の裂離・不整であり、筋膜の断裂ではありません。
5. 骨端線の閉鎖以降に症状は消失しやすい。
✅ 正しい。骨端線閉鎖により牽引部が安定し、大多数が自然軽快します(隆起が残ることはあります)。

【試験対策ポイント】

成長期の下肢スポーツ障害は部位で区別します。Osgood-Schlatter病=脛骨粗面/Sinding-Larsen-Johansson病=膝蓋骨下端/Perthes病=大腿骨頭(4〜8歳・跛行と股関節可動域制限)/Sever病=踵骨骨端(アキレス腱付着部)

理学療法は運動量の調整(完全休止ではなく疼痛の出ない範囲)、大腿四頭筋・ハムストリングスのストレッチ、アイシング、膝蓋腱バンドの使用が中心です。柔軟性低下が発症因子なのでストレッチが最重要になります。

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