第45回 理学療法士国家試験 午後 第92問
整形外科学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第92問(整形外科学)の正答は 2・4 です。胸郭出口症候群は、鎖骨下動静脈と腕神経叢が斜角筋三角→肋鎖間隙→小胸筋下を通過する際に圧迫・牽引されて生じます。
問題
胸郭出口症候群の成因に関係するのはどれか。2つ選べ。
- 1. 胸骨
- 2. 鎖骨 ✓
- 3. 上腕骨
- 4. 第1肋骨 ✓
- 5. 第1胸椎
正答:2・4番
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解説
■ 正答:2・4番 — 鎖骨/第1肋骨
胸郭出口症候群は、鎖骨下動静脈と腕神経叢が斜角筋三角→肋鎖間隙→小胸筋下を通過する際に圧迫・牽引されて生じます。肋鎖間隙は鎖骨と第1肋骨の間の狭い隙間であり、この2つの骨は成因に直接関与します。頸肋(第7頸椎の過剰肋骨)も原因となります。
【各選択肢の解説】
1. 胸骨
❌ 誤り。胸骨は絞扼部位を構成しません。
❌ 誤り。胸骨は絞扼部位を構成しません。
2. 鎖骨
✅ 正しい。第1肋骨との間の肋鎖間隙で神経血管束が挟まれます(肋鎖症候群)。鎖骨骨折後の変形・仮骨形成が原因になることもあります。
✅ 正しい。第1肋骨との間の肋鎖間隙で神経血管束が挟まれます(肋鎖症候群)。鎖骨骨折後の変形・仮骨形成が原因になることもあります。
3. 上腕骨
❌ 誤り。腕神経叢の絞扼部位より末梢にあり、成因には関与しません。
❌ 誤り。腕神経叢の絞扼部位より末梢にあり、成因には関与しません。
4. 第1肋骨
✅ 正しい。前・中斜角筋が付着し、斜角筋三角の底辺と肋鎖間隙の下壁を構成します。頸肋がある場合も同様の機序で圧迫されます。
✅ 正しい。前・中斜角筋が付着し、斜角筋三角の底辺と肋鎖間隙の下壁を構成します。頸肋がある場合も同様の機序で圧迫されます。
5. 第1胸椎
❌ 誤り。第1胸椎自体は絞扼に関与しません。
❌ 誤り。第1胸椎自体は絞扼に関与しません。
【試験対策ポイント】
絞扼部位と誘発テストの対応は必出です。斜角筋三角=Adsonテスト(頸部を患側に回旋し深呼吸で橈骨動脈拍動減弱)/肋鎖間隙=Edenテスト(胸を張り肩を後下方へ引く)/小胸筋下=Wrightテスト(肩関節外転外旋)。Morleyテスト(鎖骨上窩の圧迫で放散痛)も併用します。
なで肩の若年女性、上肢を挙げる作業者に多く、上肢のしびれ・脱力・冷感を訴えます。理学療法は肩甲帯挙上筋(僧帽筋上部・肩甲挙筋)の筋力強化と姿勢矯正、斜角筋・小胸筋のストレッチが中心。重い物を持たせない指導も重要です。
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