第45回 理学療法士国家試験 午後 第93問
内科学・臨床医学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第93問(内科学・臨床医学)の正答は 5 です。これは「誤っているもの」を選ぶ問題です。
問題
急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。
- 1. 喫煙は危険因子である。
- 2. 不整脈を伴うことが多い。
- 3. 心電図ではST上昇がみられる。
- 4. 血中の白血球数の増加がみられる。
- 5. ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。
これは「誤っているもの」を選ぶ問題です。ニトログリセリンは冠動脈と静脈系を拡張し、労作性狭心症の発作には著効しますが、急性心筋梗塞では冠動脈が血栓で完全閉塞しており症状は改善しません。治療の本体は経皮的冠動脈インターベンション(PCI)や血栓溶解療法などの再灌流療法です。舌下投与が無効なことは狭心症との鑑別点にもなります。
【各選択肢の解説】
1. 喫煙は危険因子である。
✅ 正しい。喫煙・高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が冠危険因子です。
✅ 正しい。喫煙・高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が冠危険因子です。
2. 不整脈を伴うことが多い。
✅ 正しい。心室期外収縮・心室頻拍・心室細動などを合併し、急性期の死因の多くを占めます。房室ブロックも下壁梗塞で多くみられます。
✅ 正しい。心室期外収縮・心室頻拍・心室細動などを合併し、急性期の死因の多くを占めます。房室ブロックも下壁梗塞で多くみられます。
3. 心電図ではST上昇がみられる。
✅ 正しい。貫壁性梗塞では発症早期にST上昇、続いて異常Q波、冠性T波と経時的に変化します。
✅ 正しい。貫壁性梗塞では発症早期にST上昇、続いて異常Q波、冠性T波と経時的に変化します。
4. 血中の白血球数の増加がみられる。
✅ 正しい。壊死に伴う炎症反応で白血球・CRPが上昇します。心筋逸脱酵素はCK-MB・AST・LDH、心筋トロポニンTが上昇します。
✅ 正しい。壊死に伴う炎症反応で白血球・CRPが上昇します。心筋逸脱酵素はCK-MB・AST・LDH、心筋トロポニンTが上昇します。
5. ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。
❌ 誤り。完全閉塞のため無効で、根本治療は再灌流療法です。
❌ 誤り。完全閉塞のため無効で、根本治療は再灌流療法です。
【試験対策ポイント】
狭心症と心筋梗塞の鑑別は頻出です。
| 項目 | 労作性狭心症 | 急性心筋梗塞 |
|---|---|---|
| 胸痛の持続 | 数分(15分以内) | 30分以上持続 |
| ニトログリセリン | 有効 | 無効 |
| 心電図 | 発作時ST低下 | ST上昇→異常Q波 |
| 心筋逸脱酵素 | 上昇しない | 上昇(CK-MB・トロポニン) |
心臓リハビリテーションの中止基準(Karvonen法の目標心拍数、Borg指数13以下)と、運動負荷中止基準(収縮期血圧の20mmHg以上の低下、虚血性ST変化、危険な不整脈の出現)も併せて押さえます。
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