第45回 理学療法士国家試験 午後 第94問
内科学・臨床医学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第94問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。Cushing症候群は副腎皮質からのコルチゾール過剰分泌によって起こり、中心性肥満・満月様顔貌・野牛肩・皮膚線条・高血圧・耐糖能異常・骨粗鬆症・近位筋の筋力低下(ミオパチー)を呈します。
問題
内分泌機能と疾患との組合せで正しいのはどれか。
- 1. 甲状腺機能低下 ―― 尿崩症
- 2. 下垂体前葉機能亢進 ―― クレチン病
- 3. 下垂体後葉機能低下 ―― 糖尿病
- 4. 副腎皮質機能亢進 ―― Cushing症候群 ✓
- 5. 副腎髄質機能亢進 ―― Basedow病
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 副腎皮質機能亢進 ―― Cushing症候群
Cushing症候群は副腎皮質からのコルチゾール過剰分泌によって起こり、中心性肥満・満月様顔貌・野牛肩・皮膚線条・高血圧・耐糖能異常・骨粗鬆症・近位筋の筋力低下(ミオパチー)を呈します。下垂体腺腫によるACTH過剰が原因のものはCushing病と呼びます。
【各選択肢の解説】
1. 甲状腺機能低下 ―― 尿崩症
❌ 誤り。尿崩症は下垂体後葉の抗利尿ホルモン(ADH)分泌低下(中枢性)または腎の反応性低下(腎性)で起こります。甲状腺機能低下症は粘液水腫・徐脈・低体温・寒がりを呈します。
❌ 誤り。尿崩症は下垂体後葉の抗利尿ホルモン(ADH)分泌低下(中枢性)または腎の反応性低下(腎性)で起こります。甲状腺機能低下症は粘液水腫・徐脈・低体温・寒がりを呈します。
2. 下垂体前葉機能亢進 ―― クレチン病
❌ 誤り。クレチン病は先天性甲状腺機能低下症です。下垂体前葉機能亢進では先端巨大症(成長ホルモン)や巨人症を来します。
❌ 誤り。クレチン病は先天性甲状腺機能低下症です。下垂体前葉機能亢進では先端巨大症(成長ホルモン)や巨人症を来します。
3. 下垂体後葉機能低下 ―― 糖尿病
❌ 誤り。下垂体後葉機能低下は尿崩症です。多尿という共通点から混同させる選択肢ですが、尿崩症は低比重の希釈尿、糖尿病は尿糖陽性で区別します。
❌ 誤り。下垂体後葉機能低下は尿崩症です。多尿という共通点から混同させる選択肢ですが、尿崩症は低比重の希釈尿、糖尿病は尿糖陽性で区別します。
4. 副腎皮質機能亢進 ―― Cushing症候群
✅ 正しい。コルチゾール過剰による症候群です。
✅ 正しい。コルチゾール過剰による症候群です。
5. 副腎髄質機能亢進 ―― Basedow病
❌ 誤り。副腎髄質のカテコラミン過剰は褐色細胞腫です。Basedow病は甲状腺刺激ホルモン受容体抗体による甲状腺機能亢進症で、眼球突出・甲状腺腫・頻脈(Merseburgの3徴)が特徴です。
❌ 誤り。副腎髄質のカテコラミン過剰は褐色細胞腫です。Basedow病は甲状腺刺激ホルモン受容体抗体による甲状腺機能亢進症で、眼球突出・甲状腺腫・頻脈(Merseburgの3徴)が特徴です。
【試験対策ポイント】
内分泌疾患は「どの腺の・亢進か低下か」で表にして覚えます。下垂体前葉亢進=先端巨大症/前葉低下=Sheehan症候群・下垂体性小人症/後葉低下=尿崩症/後葉亢進=SIADH/甲状腺亢進=Basedow病/甲状腺低下=橋本病・クレチン病/副甲状腺亢進=高Ca血症・線維性骨炎/副腎皮質亢進=Cushing症候群・原発性アルドステロン症/副腎皮質低下=Addison病/副腎髄質亢進=褐色細胞腫。
理学療法上はCushing症候群・ステロイド長期投与例で骨粗鬆症による圧迫骨折と近位筋ミオパチーに注意し、過度な負荷を避けます。
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