第46回 理学療法士国家試験 午前 第16問
内部障害理学療法第46回午前
第46回 理学療法士国家試験 午前 第16問(内部障害理学療法)の正答は 1 です。「室内を2分程度ゆっくり歩くことを許可されている」段階は、急性心筋梗塞後の段階的プログラムでおおむね1.5〜2 METs相当にあたる。
問題
35歳の男性。急性心筋梗塞で入院中。合併症はなく、現在、室内で2分程度ゆっくり歩くことを許可されている。
この時期の患者の活動で適切でないのはどれか。
- 1. 入浴する。 ✓
- 2. 室内便器を利用する。
- 3. 立位で体重測定を行う。
- 4. ソファーで新聞を読む。
- 5. 近親者と短時間面会する。
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 入浴する。
「室内を2分程度ゆっくり歩くことを許可されている」段階は、急性心筋梗塞後の段階的プログラムでおおむね1.5〜2 METs相当にあたる。入浴(全身浴)は4〜5 METs相当で、さらに温熱による末梢血管拡張と静水圧による静脈還流の増加が加わるため、この時期の心臓には負荷が大きすぎる。
【各選択肢の解説】
1. 入浴する。
❌ 適切でない(これが正答)。全身浴は4〜5 METsで、温熱と水圧の影響も加わって心負荷が大きい。この段階では清拭にとどめ、200m程度の歩行が可能になってからシャワー浴、さらに進んで入浴へと段階的に進める。
❌ 適切でない(これが正答)。全身浴は4〜5 METsで、温熱と水圧の影響も加わって心負荷が大きい。この段階では清拭にとどめ、200m程度の歩行が可能になってからシャワー浴、さらに進んで入浴へと段階的に進める。
2. 室内便器を利用する。
✅ 適切。ポータブルトイレでの排泄は1〜2 METs程度で、室内歩行が許可された段階なら問題ない。差し込み便器での臥位排泄より努責が少なく、むしろ望ましい。
✅ 適切。ポータブルトイレでの排泄は1〜2 METs程度で、室内歩行が許可された段階なら問題ない。差し込み便器での臥位排泄より努責が少なく、むしろ望ましい。
3. 立位で体重測定を行う。
✅ 適切。数十秒の立位保持という軽い負荷であり、体重は心不全徴候(体液貯留)を把握するうえでも重要な指標である。
✅ 適切。数十秒の立位保持という軽い負荷であり、体重は心不全徴候(体液貯留)を把握するうえでも重要な指標である。
4. ソファーで新聞を読む。
✅ 適切。座位での安静活動は1.5 METs程度で、負荷はきわめて小さい。
✅ 適切。座位での安静活動は1.5 METs程度で、負荷はきわめて小さい。
5. 近親者と短時間面会する。
✅ 適切。短時間の面会は身体負荷がほとんどなく、精神的な支えとなって回復にも有益である。
✅ 適切。短時間の面会は身体負荷がほとんどなく、精神的な支えとなって回復にも有益である。
【試験対策ポイント】
| 活動 | おおよそのMETs |
|---|---|
| 安静臥床・座位での読書・食事 | 1.0〜1.5 |
| ポータブルトイレ・室内歩行 | 1.5〜2.0 |
| 平地歩行(時速3〜4km)・シャワー浴 | 3.0前後 |
| 入浴(全身浴)・階段昇降・軽い荷物運び | 4.0〜5.0 |
・心大血管リハの中止基準:胸痛・強い呼吸困難、収縮期血圧が20mmHg以上低下、心拍数が安静時+30〜40/分を超える、危険な不整脈の出現、SpO2 90%未満、冷汗・顔面蒼白。
・運動強度の目安:Borg指数11〜13(楽である〜ややきつい)、Karvonen法の係数k=0.4〜0.6(心筋梗塞後は0.4〜0.5)。
・入浴指導の定番:湯温40℃前後、みぞおちまでの半身浴、長湯を避ける、脱衣所と浴室の温度差をなくす、食後すぐ・飲酒後は避ける。
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