PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第23問

理学療法評価学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第23問(理学療法評価学)の正答は 3・4 です。比率尺度は絶対的な原点0をもち、値の比(2倍・半分)に意味がある尺度である。

問題
比率尺度を用いた評価はどれか。2つ選べ。
  1. 1. Barthel Index
  2. 2. Borg Scale
  3. 3. Timed Up and Go Test
  4. 4. Functional Reach Test
  5. 5. Modified Ashworth Scale

正答:3・4番

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解説
■ 正答:3・4番 — Timed Up and Go Test、Functional Reach Test

比率尺度は絶対的な原点0をもち、値の比(2倍・半分)に意味がある尺度である。TUGは所要時間(秒)、FRTは到達距離(cm)という物理量で測定するため、いずれも比率尺度にあたる。


【各選択肢の解説】

1. Barthel Index
❌ 誤り。各項目を0・5・10・15点で採点する順序尺度である。合計点は算出できるが点数の間隔は等しくなく、40点が20点の「2倍の能力」を意味しない。
2. Borg Scale
❌ 誤り。6〜20の数値で主観的運動強度を段階づける順序尺度で、数値は自覚的なきつさの順位を示すにすぎない。
3. Timed Up and Go Test
✅ 正しい。椅子から立ち上がり3m先を折り返して座るまでの時間(秒)を測る。0秒という絶対原点をもつ比率尺度である。
4. Functional Reach Test
✅ 正しい。立位で上肢を前方へ最大限に伸ばした到達距離(cm)を測る。0cmという絶対原点をもつ比率尺度である。
5. Modified Ashworth Scale
❌ 誤り。痙縮の強さを0・1・1+・2・3・4で分類する順序尺度である。「1+」という段階があること自体が等間隔でない証拠である。

【試験対策ポイント】

尺度の種類性質
名義尺度分類のみ。大小関係なし性別、血液型、麻痺側、疾患名
順序尺度順序はあるが間隔は一定でないMMT、Brunnstrom stage、Barthel Index、FIM、Borg Scale、Modified Ashworth Scale
間隔尺度間隔は等しいが原点0は任意摂氏温度、西暦、知能指数(IQ)
比率尺度絶対原点0があり比に意味がある握力(kg)、歩行速度(m/秒)、TUG(秒)、FRT(cm)、体重、年齢

・迷ったら「0がその性質の完全な不在を意味するか」「2倍という表現が成り立つか」で判定する。
・臨床評価スケールの多くは順序尺度。時間・距離・重さなど物理量で測るものが比率尺度、と大づかみに覚えてよい。
・順序尺度に平均値を用いるのは本来不適切で、中央値・順位で扱うのが原則(実務では合計点の平均が慣習的に使われる)。
・カットオフ値:TUGは13.5秒以上で転倒リスク高、FRTは15cm(6インチ)未満で転倒リスク高。

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