PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第33問

整形外科学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第33問(整形外科学)の正答は 3 です。骨粗鬆症性骨折は、海綿骨の割合が高く荷重や軽微な外力がかかる部位に起こります。

問題
骨粗鬆症性骨折が起こりやすいのはどれか。
  1. 1. 頸椎
  2. 2. 鎖骨
  3. 3. 胸椎 ✓
  4. 4. 腓骨
  5. 5. 踵骨

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 胸椎

骨粗鬆症性骨折は、海綿骨の割合が高く荷重や軽微な外力がかかる部位に起こります。最も多いのが椎体圧迫骨折で、なかでも荷重負荷が集中する胸腰椎移行部(第11胸椎〜第2腰椎)が最好発部位です。


【各選択肢の解説】

1. 頸椎
❌ 誤り。頸椎は支える荷重が小さく、骨粗鬆症による圧迫骨折はまれです。頸椎の骨折は交通外傷など高エネルギー外傷が主体になります。
2. 鎖骨
❌ 誤り。鎖骨骨折は転倒時に肩や手をついた際の介達外力によるもので、小児〜若年者にも多く、骨粗鬆症に特徴的な骨折ではありません。
3. 胸椎
✅ 正しい。胸腰椎移行部の椎体圧迫骨折は骨粗鬆症性骨折の代表で、尻もちや重量物の持ち上げ、時には明らかな誘因なく(いつのまにか骨折)発生し、円背・身長低下の原因になります。
4. 腓骨
❌ 誤り。腓骨は下腿の荷重の約1割しか負担せず、骨粗鬆症性骨折の好発部位ではありません。
5. 踵骨
❌ 誤り。踵骨骨折は高所からの墜落など軸圧が強くかかる高エネルギー外傷で生じます。

【試験対策ポイント】

骨粗鬆症性骨折の4大好発部位は暗記必須です。①椎体(胸腰椎移行部) ②大腿骨近位部(頸部・転子部) ③橈骨遠位端(Colles骨折) ④上腕骨近位部。①③④は転倒時の手つき・尻もちで、②は側方転倒で起こります。診断は骨密度(YAM値70%以下、または80%未満+脆弱性骨折)、理学療法は荷重運動(歩行・スクワット)と背筋強化、そして転倒予防が柱です。椎体骨折後の体幹屈曲運動は新たな圧迫骨折を誘発するため避け、伸展方向の運動を選択します。

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