第46回 理学療法士国家試験 午前 第71問
運動学第46回午前
第46回 理学療法士国家試験 午前 第71問(運動学)の正答は 1・4 です。棘上筋は肩甲棘の上方から大結節上面に付き、三角筋とともに肩関節外転(特に初期30°)に働きます。
問題
筋と基本肢位からの肩関節運動の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 棘上筋 ―― 外転 ✓
- 2. 大円筋 ―― 屈曲
- 3. 小円筋 ―― 内旋
- 4. 広背筋 ―― 伸展 ✓
- 5. 烏口腕筋 ―― 伸展
正答:1・4番
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解説
■ 正答:1・4番 — 棘上筋 ―― 外転/広背筋 ―― 伸展
棘上筋は肩甲棘の上方から大結節上面に付き、三角筋とともに肩関節外転(特に初期30°)に働きます。広背筋は上腕骨小結節稜に停止し、肩関節の伸展・内転・内旋を行います。
【各選択肢の解説】
1. 棘上筋 ―― 外転
✅ 正しい。外転の初期に骨頭を関節窩に引きつけながら働き、その後は三角筋が主役になります。棘上筋腱は肩峰下で挟まれやすく、腱板断裂の好発部位です。
✅ 正しい。外転の初期に骨頭を関節窩に引きつけながら働き、その後は三角筋が主役になります。棘上筋腱は肩峰下で挟まれやすく、腱板断裂の好発部位です。
2. 大円筋 ―― 屈曲
❌ 誤り。大円筋は肩甲骨下角から小結節稜に付き、伸展・内転・内旋に働きます。「広背筋の助筋」と呼ばれる位置づけで、屈曲は行いません。
❌ 誤り。大円筋は肩甲骨下角から小結節稜に付き、伸展・内転・内旋に働きます。「広背筋の助筋」と呼ばれる位置づけで、屈曲は行いません。
3. 小円筋 ―― 内旋
❌ 誤り。小円筋は大結節下部に停止する腱板の一員で、外旋に働きます。内旋を行う腱板筋は肩甲下筋です。
❌ 誤り。小円筋は大結節下部に停止する腱板の一員で、外旋に働きます。内旋を行う腱板筋は肩甲下筋です。
4. 広背筋 ―― 伸展
✅ 正しい。伸展・内転・内旋の3方向に働き、松葉杖歩行やプッシュアップ動作で体幹を引き上げる重要な筋です。
✅ 正しい。伸展・内転・内旋の3方向に働き、松葉杖歩行やプッシュアップ動作で体幹を引き上げる重要な筋です。
5. 烏口腕筋 ―― 伸展
❌ 誤り。烏口腕筋は烏口突起から上腕骨内側に付き、屈曲・内転に働きます。筋皮神経が貫通する筋としても頻出です。
❌ 誤り。烏口腕筋は烏口突起から上腕骨内側に付き、屈曲・内転に働きます。筋皮神経が貫通する筋としても頻出です。
【試験対策ポイント】
肩関節の運動と筋の対応は、方向ごとにまとめて覚えます。屈曲=三角筋前部・大胸筋鎖骨部・烏口腕筋・上腕二頭筋/伸展=三角筋後部・広背筋・大円筋・上腕三頭筋長頭/外転=三角筋中部・棘上筋/内転=大胸筋・広背筋・大円筋・肩甲下筋/外旋=棘下筋・小円筋・三角筋後部/内旋=肩甲下筋・大胸筋・広背筋・大円筋。
紛らわしいペアを対比で押さえるのが得点源です。大円筋(伸展・内転・内旋)↔小円筋(外旋)は名前が似ていても作用が正反対。腱板4筋のうち外旋は棘下筋・小円筋、内旋は肩甲下筋、外転は棘上筋という役割分担も繰り返し問われます。
脊髄損傷では、広背筋(C6〜C8・胸背神経)が残存するかどうかがプッシュアップ動作の可否を左右し、移乗自立の鍵になります。
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