第46回 理学療法士国家試験 午前 第78問
内科学・臨床医学第46回午前
第46回 理学療法士国家試験 午前 第78問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。血圧は「心拍出量 × 末梢血管抵抗」で決まります。
問題
血圧降下薬としての作用機序で適切なのはどれか。
- 1. 利尿 ✓
- 2. 心拍数増加
- 3. 心拍出量増大
- 4. 血管平滑筋収縮
- 5. ナトリウム貯留
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 利尿
血圧は「心拍出量 × 末梢血管抵抗」で決まります。利尿薬はナトリウムと水の排泄を促進して循環血液量(前負荷)を減らし、心拍出量を下げることで血圧を低下させます。他の4つはいずれも血圧を上げる方向に働く現象です。
【各選択肢の解説】
1. 利尿
✅ 正しい。サイアザイド系利尿薬などが代表で、尿細管でのNa再吸収を抑制して循環血液量を減らします。降圧薬の主要な選択肢の一つです。
✅ 正しい。サイアザイド系利尿薬などが代表で、尿細管でのNa再吸収を抑制して循環血液量を減らします。降圧薬の主要な選択肢の一つです。
2. 心拍数増加
❌ 誤り。心拍数が増えれば心拍出量が増加して血圧は上がります。降圧に用いるβ遮断薬は、むしろ心拍数を下げて降圧します。
❌ 誤り。心拍数が増えれば心拍出量が増加して血圧は上がります。降圧に用いるβ遮断薬は、むしろ心拍数を下げて降圧します。
3. 心拍出量増大
❌ 誤り。心拍出量の増大は血圧上昇に直結します。強心薬の作用方向であり、降圧の機序ではありません。
❌ 誤り。心拍出量の増大は血圧上昇に直結します。強心薬の作用方向であり、降圧の機序ではありません。
4. 血管平滑筋収縮
❌ 誤り。血管が収縮すれば末梢血管抵抗が上がり昇圧します。Ca拮抗薬は血管平滑筋を弛緩させて降圧します。
❌ 誤り。血管が収縮すれば末梢血管抵抗が上がり昇圧します。Ca拮抗薬は血管平滑筋を弛緩させて降圧します。
5. ナトリウム貯留
❌ 誤り。Na貯留は体液量を増やして昇圧します。高血圧の生活指導で減塩(1日6g未満)が基本となるのはこのためです。
❌ 誤り。Na貯留は体液量を増やして昇圧します。高血圧の生活指導で減塩(1日6g未満)が基本となるのはこのためです。
【試験対策ポイント】
主な降圧薬の系統と作用機序を整理しておきましょう。
| 系統 | 作用機序 | 理学療法で注意すること |
|---|---|---|
| Ca拮抗薬 | 血管平滑筋弛緩→末梢血管抵抗↓ | 顔面紅潮・下腿浮腫 |
| ARB・ACE阻害薬 | レニン・アンジオテンシン系抑制 | ACE阻害薬は空咳が有名 |
| 利尿薬 | Na・水の排泄↑→循環血液量↓ | 脱水・低K血症・起立性低血圧 |
| β遮断薬 | 心拍数・心収縮力↓→心拍出量↓ | 運動しても心拍数が上がらない |
| α遮断薬 | 血管平滑筋弛緩 | 初回投与時の起立性低血圧 |
運動療法との関連が国試の狙い目です。β遮断薬内服中は運動負荷をかけても心拍数が上がらないため、Karvonen法など心拍数を指標にした運動処方は不適切で、Borgスケール(11〜13)で強度を管理します。利尿薬やα遮断薬を服用している場合は起立性低血圧による転倒に注意しましょう。
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