PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第82問

神経内科学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第82問(神経内科学)の正答は 2 です。この問題は誤っている組合せを選ぶ設問です。

問題
頸髄完全損傷の機能残存レベルと課題との組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. C4 ―― 電動車椅子の操作
  2. 2. C5 ―― ベッドへの横移乗
  3. 3. C6 ―― 長便座への移乗
  4. 4. C7 ―― 自動車への車椅子の積み込み
  5. 5. C8 ―― 高床浴槽への出入り

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — C5 ―― ベッドへの横移乗

この問題は誤っている組合せを選ぶ設問です。C5残存レベルでは三角筋と上腕二頭筋(肘屈曲)は使えますが、上腕三頭筋(C7)による肘伸展ができずプッシュアップが行えないため、ベッドへの横移乗は自立困難で、介助またはリフターを要します。他の4つはそのレベルで達成可能な課題として妥当な組合せです。


【各選択肢の解説】

1. C4 ―― 電動車椅子の操作
✅ 正しい。C4は横隔膜・僧帽筋・胸鎖乳突筋が残存し自発呼吸は可能ですが、上肢は使えません。顎(チンコントロール)や呼気スイッチを用いた電動車椅子操作が適応となります。
2. C5 ―― ベッドへの横移乗
❌ 誤り。C5は三角筋・上腕二頭筋・腕橈骨筋が残存し、自助具を用いた食事や整容は可能ですが、肘を伸ばして体幹を持ち上げることができません。横移乗の自立レベルはC6〜C7以上です。
3. C6 ―― 長便座への移乗
✅ 正しい。C6では長・短橈側手根伸筋(手関節背屈)が加わり、テノデーシスアクションによる把持と大胸筋を用いた代償で、トランスファーボードなどを併用した移乗が可能になります。
4. C7 ―― 自動車への車椅子の積み込み
✅ 正しい。上腕三頭筋が働きプッシュアップが確実に行えるため移乗が自立し、改造車の運転と車椅子の積み込みが可能になります。
5. C8 ―― 高床浴槽への出入り
✅ 正しい。手指屈筋群が働いて確実な把持が可能となり、ADLはほぼ自立します。手すりを把持しての浴槽出入りも達成できます。

【試験対策ポイント】

頸髄損傷は残存レベル=キーマッスル=可能なADLの3点セットで暗記します。

レベルキーマッスル到達可能なADL
C4横隔膜・僧帽筋自発呼吸可。電動車椅子(顎・呼気操作)
C5三角筋・上腕二頭筋自助具で食事・整容。車椅子はノブ付きで短距離
C6長短橈側手根伸筋・大胸筋テノデーシス把持。移乗・更衣・改造車の運転
C7上腕三頭筋プッシュアップ確立。移乗自立・車椅子の積み込み
C8〜T1深指屈筋・手内在筋確実な把持。ADLほぼ自立・浴槽出入り

分岐点はC6(テノデーシスによる把持が生まれる)C7(肘伸展でプッシュアップが可能になる)の2つです。「移乗自立にはC7」「電動車椅子はC4から」と押さえれば、この形式の問題はほぼ解けます。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「神経内科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第46回 全問一覧

▶ 神経内科学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)