PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第85問

内科学・臨床医学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第85問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。細菌感染症では、細菌を貪食するために骨髄から好中球が大量に動員され、白血球増多(特に好中球増多)と核の左方移動がみられます。

問題
ウイルス感染症に比べ細菌感染症に認められやすい特徴はどれか。
  1. 1. 高熱
  2. 2. 発疹
  3. 3. 蛋白尿
  4. 4. 好中球増多
  5. 5. 無痛性リンパ節腫脹

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 好中球増多

細菌感染症では、細菌を貪食するために骨髄から好中球が大量に動員され、白血球増多(特に好中球増多)と核の左方移動がみられます。ウイルス感染症では白血球は正常〜減少しリンパ球優位となるのが一般的で、この差が両者の鑑別に最も役立ちます。


【各選択肢の解説】

1. 高熱
❌ 誤り。インフルエンザ・麻疹など、ウイルス感染症でも39℃を超える高熱は日常的にみられます。発熱の高さだけでは鑑別できません。
2. 発疹
❌ 誤り。麻疹・風疹・水痘・突発性発疹など、むしろウイルス感染症で特徴的な発疹がみられることが多い所見です。
3. 蛋白尿
❌ 誤り。糸球体腎炎やネフローゼ症候群など腎疾患を示す所見であり、細菌感染とウイルス感染の鑑別には用いません。
4. 好中球増多
✅ 正しい。細菌感染症の代表的な検査所見です。白血球増加・好中球比率の上昇・核左方移動(桿状核球の増加)と、CRPの著明な上昇を伴います。
5. 無痛性リンパ節腫脹
❌ 誤り。伝染性単核球症(EBウイルス)やHIV感染症などのウイルス性疾患、あるいは悪性リンパ腫でみられます。細菌性リンパ節炎はむしろ有痛性で発赤・熱感を伴います。

【試験対策ポイント】

細菌感染とウイルス感染の検査所見の違いは頻出です。

  • 細菌感染:白血球増多(好中球優位)・核左方移動・CRP著明高値・膿性の分泌物・抗菌薬が有効
  • ウイルス感染:白血球正常〜減少・リンパ球優位(異型リンパ球が出ることも)・CRPの上昇は軽度にとどまることが多い・抗菌薬は無効
理学療法場面では、感染兆候があるときは運動負荷を中止・軽減するのが原則です。中止基準として「発熱37.5〜38℃以上」「安静時からの頻脈」「CRP高値で全身状態不良」を押さえておきましょう。また白血球減少(好中球500/μL未満など)がある患者は易感染状態のため、標準予防策の徹底と集団訓練の回避が必要です。

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