第46回 理学療法士国家試験 午前 第91問
内科学・臨床医学第46回午前
第46回 理学療法士国家試験 午前 第91問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。この問題は誤っているものを選ぶ設問です。
問題
皮膚筋炎で誤っているのはどれか。
- 1. 女性に多い。
- 2. 四肢近位筋の筋力が低下する。
- 3. 赤沈が亢進する。
- 4. 血中CK値が低下する。 ✓
- 5. 悪性腫瘍を高率に合併する。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 血中CK値が低下する。
この問題は誤っているものを選ぶ設問です。皮膚筋炎では筋線維の破壊が起こるため、血中CK(クレアチンキナーゼ)は上昇します。アルドラーゼ・AST・LDH・ミオグロビンも同様に上昇し、筋炎の活動性を示す指標として経過観察に用いられます。
【各選択肢の解説】
1. 女性に多い。
✅ 正しい。男女比はおよそ1:2〜3で女性に多く、小児期と50〜60歳代に発症のピークがあります。
✅ 正しい。男女比はおよそ1:2〜3で女性に多く、小児期と50〜60歳代に発症のピークがあります。
2. 四肢近位筋の筋力が低下する。
✅ 正しい。対称性・近位筋優位の筋力低下が特徴で、椅子からの立ち上がり、階段昇降、洗髪や高い所の物を取る動作が困難になります。頸部屈筋や嚥下筋も侵されます。
✅ 正しい。対称性・近位筋優位の筋力低下が特徴で、椅子からの立ち上がり、階段昇降、洗髪や高い所の物を取る動作が困難になります。頸部屈筋や嚥下筋も侵されます。
3. 赤沈が亢進する。
✅ 正しい。全身性の炎症性疾患であり、赤沈亢進やCRP上昇など炎症反応を認めます。抗Jo-1抗体などの筋炎特異的自己抗体も診断の手がかりとなります。
✅ 正しい。全身性の炎症性疾患であり、赤沈亢進やCRP上昇など炎症反応を認めます。抗Jo-1抗体などの筋炎特異的自己抗体も診断の手がかりとなります。
4. 血中CK値が低下する。
❌ 誤り。筋崩壊を反映してCKは著明に上昇します(数千IU/Lに達することもあります)。CK値は治療効果の判定や運動負荷の可否を判断する重要な指標です。
❌ 誤り。筋崩壊を反映してCKは著明に上昇します(数千IU/Lに達することもあります)。CK値は治療効果の判定や運動負荷の可否を判断する重要な指標です。
5. 悪性腫瘍を高率に合併する。
✅ 正しい。特に成人発症の皮膚筋炎では悪性腫瘍の合併率が高く、診断時には全身の腫瘍検索が必須とされます。
✅ 正しい。特に成人発症の皮膚筋炎では悪性腫瘍の合併率が高く、診断時には全身の腫瘍検索が必須とされます。
【試験対策ポイント】
皮膚筋炎の皮膚症状は診断の決め手です。
- ヘリオトロープ疹:上眼瞼の紫紅色を帯びた浮腫性紅斑
- Gottron徴候(Gottron丘疹):手指関節・肘・膝の伸側にできる角化を伴う紅斑
- 爪囲紅斑、機械工の手(手指側面の角化・亀裂)
理学療法の要点は炎症の活動性に応じた負荷設定です。
- 急性期(CK高値・炎症活動期):過度の運動は筋崩壊を悪化させるため避ける。良肢位保持と他動的ROM訓練を中心に、拘縮予防を優先
- 回復期(CKが低下し安定):等尺性収縮から開始し、段階的に低負荷・高反復の筋力増強へ
- 合併症:間質性肺炎(生命予後を左右する)、嚥下障害による誤嚥、ステロイド治療に伴う骨粗鬆症とステロイドミオパチーに注意
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