PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第93問

内科学・臨床医学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第93問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。副甲状腺ホルモン(PTH)が低下すると血中カルシウムが低下し、神経筋の興奮性が亢進してテタニー(手足のけいれん、助産師手位)が生じます。

問題
内分泌異常と病態との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 抗利尿ホルモン分泌亢進 ―― 尿崩症
  2. 2. 副甲状腺機能低下 ―― テタニー
  3. 3. 甲状腺機能低下 ―― Basedow病
  4. 4. 下垂体前葉ホルモン欠損 ―― 先端巨大症
  5. 5. 副腎皮質機能低下 ―― Cushing症候群

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 副甲状腺機能低下 ―― テタニー

副甲状腺ホルモン(PTH)が低下すると血中カルシウムが低下し、神経筋の興奮性が亢進してテタニー(手足のけいれん、助産師手位)が生じます。Trousseau徴候(血圧計のマンシェット加圧で手指が攣縮)やChvostek徴候(顔面神経の叩打で口角がひきつる)が陽性となります。


【各選択肢の解説】

1. 抗利尿ホルモン分泌亢進 ―― 尿崩症
❌ 誤り。尿崩症はADHの分泌低下(中枢性)または腎の反応性低下(腎性)で、多尿・多飲・低比重尿を来します。ADH分泌亢進はSIADHで、水貯留による低ナトリウム血症が問題になります。
2. 副甲状腺機能低下 ―― テタニー
✅ 正しい。PTH低下 → 低カルシウム血症 → 神経筋興奮性の亢進、という流れで説明できます。
3. 甲状腺機能低下 ―― Basedow病
❌ 誤り。Basedow病はTSH受容体抗体による甲状腺機能亢進症です(頻脈・体重減少・眼球突出・発汗過多)。機能低下症の代表は橋本病(慢性甲状腺炎)です。
4. 下垂体前葉ホルモン欠損 ―― 先端巨大症
❌ 誤り。先端巨大症は下垂体腺腫による成長ホルモンの過剰分泌です。前葉ホルモンの欠損はSheehan症候群などの下垂体機能低下症で、全身倦怠感や無月経を来します。
5. 副腎皮質機能低下 ―― Cushing症候群
❌ 誤り。Cushing症候群はコルチゾール過剰による疾患(中心性肥満・満月様顔貌・皮膚線条・高血圧・易骨折)です。機能低下はAddison病で、色素沈着・低血圧・低血糖・易疲労を呈します。

【試験対策ポイント】

内分泌疾患は「どのホルモンが多いか少ないか」を軸に整理すると混乱しません。

ホルモン過剰低下
甲状腺ホルモンBasedow病(頻脈・体重減少・眼球突出)橋本病・粘液水腫(徐脈・寒がり・浮腫)
PTH副甲状腺機能亢進症(高Ca血症・骨吸収亢進)副甲状腺機能低下症(低Ca血症・テタニー)
コルチゾールCushing症候群(中心性肥満・満月様顔貌)Addison病(色素沈着・低血圧)
成長ホルモン先端巨大症・巨人症下垂体性小人症
ADHSIADH(低Na血症)尿崩症(多尿・多飲)

理学療法で押さえるべきは、Cushing症候群および長期ステロイド使用に伴う骨粗鬆症と近位筋優位のステロイドミオパチー甲状腺機能亢進症での頻脈と易疲労(運動負荷に注意)副甲状腺機能亢進症での病的骨折リスクです。

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