PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第20問

運動学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第20問(運動学)の正答は 3 です。図のフローチャートは、課題の説明→(a)→1回目の試行→(b)→フィードバック→(c)→2回目の試行という流れを示しています。

問題
脳機能に低下のない患者が単純な運動課題を学習する過程を図に示す。a、b、cの時間変化とその効果との説明で正しいのはどれか。
第46回午後第20問 図
  1. 1. aを短縮すると課題を理解しやすくなる。
  2. 2. bを短縮すると運動感覚を把握しやすくなる。
  3. 3. bを延長すると運動イメージを忘却しやすくなる。
  4. 4. cを短縮すると誤差修正がしやすくなる。
  5. 5. cを延長すると運動プログラムを保持しやすくなる。

正答:3番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:3番 — bを延長すると運動イメージを忘却しやすくなる。

図のフローチャートは、課題の説明→(a)→1回目の試行→(b)→フィードバック→(c)→2回目の試行という流れを示しています。つまりa=説明から試行までの時間、b=試行してからフィードバック(結果の知識:KR)が与えられるまでの時間(KR遅延)、c=フィードバックから次の試行までの時間(KR後間隔)です。bが長すぎると直前の試行で得た運動感覚の記憶が薄れ、与えられたKRを自分の運動と結びつけられなくなります。


【各選択肢の解説】

1. aを短縮すると課題を理解しやすくなる。
❌ 誤り。aは説明を理解し運動プログラムを準備する時間。短縮すれば理解する余裕が減り、かえって課題を把握しにくくなる。
2. bを短縮すると運動感覚を把握しやすくなる。
❌ 誤り。bを極端に短くして試行直後にKRを与えると、学習者が自分の運動感覚を振り返って評価する時間が奪われ、内在的フィードバックの処理が妨げられる。
3. bを延長すると運動イメージを忘却しやすくなる。
✅ 正しい。KR遅延が長すぎると直前の運動の記憶(運動イメージ・感覚の痕跡)が減衰し、フィードバックを自分の動きに対応づけられなくなる。
4. cを短縮すると誤差修正がしやすくなる。
❌ 誤り。cはKRをもとに誤差を分析し、次の運動プログラムを修正するための時間。短縮すると処理が間に合わず、誤差修正はしにくくなる。
5. cを延長すると運動プログラムを保持しやすくなる。
❌ 誤り。cが長すぎると修正した運動プログラムを忘却してしまい、次の試行に活かせない。

【試験対策ポイント】

運動学習のフィードバック用語は定義を正確に押さえる。

用語内容
内在的フィードバック自分の感覚(視覚・体性感覚)から得る情報
結果の知識(KR)運動の結果(成否・誤差量)を外部から言葉などで伝える
パフォーマンスの知識(KP)動作のやり方・フォームについて伝える
KR遅延(=図のb)短すぎても長すぎても学習を妨げる
KR後間隔(=図のc)誤差の処理と運動プログラムの修正に必要な時間

学習の保持・転移を高めるには、KRの頻度をあえて減らす(要約KR・帯域幅KR)、練習をランダム練習・分散練習にするほうがよい。練習中の成績が良くても学習が進んだとは限らず、学習の成果は時間をおいた保持テスト・転移テストで判定する——この考え方も国試頻出。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「運動学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
無料 / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第46回 全問一覧

▶ 運動学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)