PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第21問

理学療法評価学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第21問(理学療法評価学)の正答は 1・5 です。Danielsらの徒手筋力テストでは、段階3以上は重力に抗する肢位、段階2は重力の影響を除いた肢位で行うのが原則です。

問題
Danielsらの徒手筋力テストを座位で行うのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 肩関節水平外転の段階2
  2. 2. 肩関節水平内転の段階3
  3. 3. 肘関節屈曲の段階1
  4. 4. 股関節外旋の段階2
  5. 5. 膝関節伸展の段階3

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — 肩関節水平外転の段階2/膝関節伸展の段階3

Danielsらの徒手筋力テストでは、段階3以上は重力に抗する肢位、段階2は重力の影響を除いた肢位で行うのが原則です。肩関節水平外転の段階2は座位でテーブル上に上肢を乗せて水平面上を動かし、膝関節伸展の段階3〜5は端座位で下腿を下垂して行うため、この2つが座位で実施されます。


【各選択肢の解説】

1. 肩関節水平外転の段階2
✅ 正しい。座位で肩関節を90°屈曲位とし、上肢をテーブルなどの支持面に乗せて水平面上で外転させる(重力除去位)。なお段階3〜5は腹臥位で行う。
2. 肩関節水平内転の段階3
❌ 誤り。水平内転の段階3〜5は背臥位で、90°外転位から胸の前へ上肢を運ぶ形で行う。座位では実施しない。
3. 肘関節屈曲の段階1
❌ 誤り。肘関節屈曲の段階1・0は背臥位で上肢を支えながら筋腹・腱の収縮を触診する。段階2が座位でテーブルに上肢を乗せる重力除去位、段階3〜5が座位で上肢を体側に下げた肢位。
4. 股関節外旋の段階2
❌ 誤り。股関節外旋・内旋の段階3〜5は端座位(膝90°屈曲、下腿下垂)で行うが、段階2は背臥位で下肢を伸展したまま回旋させる。
5. 膝関節伸展の段階3
✅ 正しい。端座位で下腿を下垂し、重力に抗して膝関節を伸展させる。段階2は検査側を上にした側臥位で行う。

【試験対策ポイント】

段階3〜5と段階2で肢位が変わる代表例を対比で覚える。

運動段階3〜5段階2(重力除去位)
肩関節屈曲座位側臥位
肩関節水平外転腹臥位座位(テーブル上)
肩関節水平内転背臥位座位(テーブル上)
肘関節屈曲座位座位(テーブル上)
股関節屈曲座位側臥位
股関節外旋・内旋座位背臥位
膝関節伸展座位側臥位
足関節底屈立位(片脚踵上げ)腹臥位または側臥位

段階の定義は、0=収縮なし、1=収縮を触知できるが関節は動かない、2=重力を除けば全可動域を動かせる、3=重力に抗して全可動域を動かせる、4=中等度の抵抗に抗する、5=最大抵抗に抗する。「段階2は必ず重力除去位」というルールから逆算すれば、暗記が曖昧でも半分は絞り込める。

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