PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第22問

理学療法評価学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第22問(理学療法評価学)の正答は 5 です。BergのFunctional Balance Scale(Berg Balance Scale:BBS)は14項目・各0〜4点の56点満点でバランス能力を評価する尺度です。

問題
BergのFunctional Balance Scaleの測定項目に含まれないのはどれか。
  1. 1. 立位保持
  2. 2. 方向転換
  3. 3. 床からの物拾い
  4. 4. 片足立ち
  5. 5. 歩行

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 歩行

BergのFunctional Balance Scale(Berg Balance Scale:BBS)は14項目・各0〜4点の56点満点でバランス能力を評価する尺度です。項目はすべて静的な姿勢保持とその場での姿勢変換で構成されており、一定距離を歩く「歩行」そのものを評価する項目は含まれていません。


【各選択肢の解説】

1. 立位保持
✅ 含まれる。支持なしでの立位保持(2分間)が項目にある。
2. 方向転換
✅ 含まれる。360度方向転換と、左右後方を振り返る項目がある。
3. 床からの物拾い
✅ 含まれる。立位から床の物を拾い上げる項目がある。
4. 片足立ち
✅ 含まれる。片脚立位保持が14項目目にある。
5. 歩行
❌ 含まれない。BBSには歩行距離や歩行速度を測る項目がない。歩行を含めてバランスを評価する場合はTimed Up and Go(TUG)やDynamic Gait Index、Functional Gait Assessmentを用いる。

【試験対策ポイント】

BBSの14項目——①椅子座位からの立ち上がり ②支持なし立位 ③支持なし座位 ④立位から座る ⑤移乗 ⑥閉眼立位 ⑦閉脚立位 ⑧上肢前方リーチ ⑨床から物を拾う ⑩左右後方を振り向く ⑪360度方向転換 ⑫台への足の交互乗せ ⑬継ぎ足立位 ⑭片脚立位。

主なバランス評価の比較も押さえる。

評価法内容カットオフの目安
Berg Balance Scale14項目・56点満点45点以下で転倒リスクが高い
Timed Up and Go(TUG)椅子から立ち3m歩いて戻る所要時間13.5秒以上で転倒リスクが高い
Functional Reach Test立位で前方へ手を伸ばした距離15cm以下で転倒リスクが高い
開眼片脚立位時間保持できた秒数5秒未満で転倒リスクが高い

「BBSに歩行項目はない/TUGは歩行を含む」という対比が、この種の問題の分岐点になる。

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