PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第32問

整形外科学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第32問(整形外科学)の正答は 2 です。スポーツによる身体の障害は、一度の大きな外力で起こる「外傷」と、繰り返しの小さな負荷が蓄積して起こる「障害(オーバーユース)」に分かれます。

問題
急激に大きな力が働くことによって起こるスポーツ外傷はどれか。
  1. 1. 野球肩
  2. 2. 投球骨折 ✓
  3. 3. テニス肘
  4. 4. ジャンパー膝
  5. 5. 脛骨疲労骨折

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 投球骨折

スポーツによる身体の障害は、一度の大きな外力で起こる「外傷」と、繰り返しの小さな負荷が蓄積して起こる「障害(オーバーユース)」に分かれます。投球骨折は投球動作中に上腕骨骨幹部にらせん状骨折が生じるもので、瞬間的に大きな捻転力が加わって起こる外傷です。


【各選択肢の解説】

1. 野球肩
❌ 誤り。投球動作の反復で腱板や関節唇、上腕骨近位骨端線に負荷が蓄積して生じる慢性のオーバーユース障害です。
2. 投球骨折
✅ 正しい。投球の加速期に上腕骨骨幹部へ強い捻転力が一気に加わって生じるらせん骨折で、急激な大きな力による外傷です。
3. テニス肘
❌ 誤り。上腕骨外側上顆炎で、手関節背屈の反復により短橈側手根伸筋起始部に微小損傷が蓄積して生じる慢性障害です。
4. ジャンパー膝
❌ 誤り。膝蓋腱炎で、ジャンプ・着地の反復による膝蓋腱への牽引ストレスの蓄積で生じる慢性障害です。
5. 脛骨疲労骨折
❌ 誤り。疲労骨折は正常な骨に閾値以下の外力が繰り返し加わって起こるもので、定義上オーバーユース障害です。

【試験対策ポイント】

外傷=一度の大きな外力(骨折・脱臼・靱帯断裂・肉ばなれ)/障害=反復の蓄積(〜炎、疲労骨折、Osgood-Schlatter病、シンスプリント、野球肩・野球肘、ジャンパー膝、テニス肘)。名前に「〜炎」「疲労」「〜病(成長期の骨端症)」が付くものはほぼ障害側、と覚えると素早く仕分けできます。ただし本問の投球骨折のように、投球動作でも一瞬の外力で起こるものは外傷に分類される点が引っかけです。

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