PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第40問

内部障害理学療法第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第40問(内部障害理学療法)の正答は 1・2 です。吸引は感染リスクの高い手技であり、標準予防策として両手に手袋を装着します。

問題
口腔内・鼻腔内吸引の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 実施時は両手に手袋をする。 ✓
  2. 2. 目的は貯留物や分泌物の除去である。 ✓
  3. 3. あらかじめ定めた時刻にのみ実施する。
  4. 4. 吸引器のボトルは空であることを確認する。
  5. 5. 口腔内吸引したカテーテルで気管内の吸引を行う。

正答:1・2番

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解説
■ 正答:1・2番 — 実施時は両手に手袋をする/目的は貯留物や分泌物の除去である

吸引は感染リスクの高い手技であり、標準予防策として両手に手袋を装着します。目的は口腔・鼻腔・咽頭に貯留した唾液・分泌物・食物残渣を除去し、誤嚥や窒息、気道閉塞を防ぐことです。


【各選択肢の解説】

1. 実施時は両手に手袋をする。
✅ 正しい。唾液・喀痰は感染性のある体液であり、標準予防策として手袋(必要に応じてマスク・ゴーグル・エプロン)を着用します。実施前後の手指衛生も必須です。
2. 目的は貯留物や分泌物の除去である。
✅ 正しい。口腔・鼻腔・咽頭に貯留した分泌物を取り除き、誤嚥性肺炎・窒息・気道閉塞を予防することが目的です。
3. あらかじめ定めた時刻にのみ実施する。
❌ 誤り。分泌物の貯留は予測できないため、呼吸音の変化・ゴロゴロ音・SpO2低下・努力呼吸など必要が生じた時に随時実施します。時間を決めた定時吸引だけでは不十分です。
4. 吸引器のボトルは空であることを確認する。
❌ 誤り。確認すべきは規定量(およそ7〜8割)を超えて貯留していないことと、接続の緩みや適切な吸引圧が得られることです。毎回空にしておかねばならないという規定ではありません。
5. 口腔内吸引したカテーテルで気管内の吸引を行う。
❌ 誤り。口腔内は常在菌が多く、そのカテーテルで気管内を吸引すると下気道への菌の持ち込みとなり人工呼吸器関連肺炎などの原因になります。カテーテルは分けて使用します。

【試験対策ポイント】

吸引の基本手順の数値を押さえます。吸引圧は概ね20kPa(150mmHg)以下、1回の吸引時間は10〜15秒以内、カテーテル挿入は口腔・鼻腔で咽頭まで。低酸素・迷走神経反射による徐脈・粘膜損傷が主な合併症で、実施前後はSpO2と呼吸音を確認します。理学療法士も喀痰等の吸引は業として実施可能(一定の研修等の要件下)で、体位排痰法やスクイージング、咳嗽介助と組み合わせて排痰を促すのが実際の流れです。

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