第46回 理学療法士国家試験 午後 第75問
病理学概論第46回午後
第46回 理学療法士国家試験 午後 第75問(病理学概論)の正答は 1 です。変形性関節症(OA)は、関節軟骨の変性・摩耗(破壊)を一次的変化とし、それに続いて軟骨下骨の硬化・骨嚢胞・骨棘形成・関節裂隙の狭小化が起こる非炎症性の変性疾患です。
問題
変形性関節症の病理学的変化はどれか。
- 1. 関節軟骨の破壊 ✓
- 2. アミロイドの沈着
- 3. 尿酸塩結晶の沈着
- 4. ピロリン酸カルシウムの沈着
- 5. Langhans(ラングハンス)巨細胞の出現
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 関節軟骨の破壊
変形性関節症(OA)は、関節軟骨の変性・摩耗(破壊)を一次的変化とし、それに続いて軟骨下骨の硬化・骨嚢胞・骨棘形成・関節裂隙の狭小化が起こる非炎症性の変性疾患です。滑膜の炎症は二次的・軽度にとどまります。
【各選択肢の解説】
1. 関節軟骨の破壊
✅ 正しい。軟骨基質のプロテオグリカン減少と線維化により軟骨が摩耗するのが本態です。
✅ 正しい。軟骨基質のプロテオグリカン減少と線維化により軟骨が摩耗するのが本態です。
2. アミロイドの沈着
❌ 誤り。長期透析患者に生じる透析アミロイドーシス(β2ミクログロブリン沈着)の所見で、手根管症候群や破壊性脊椎関節症を起こします。
❌ 誤り。長期透析患者に生じる透析アミロイドーシス(β2ミクログロブリン沈着)の所見で、手根管症候群や破壊性脊椎関節症を起こします。
3. 尿酸塩結晶の沈着
❌ 誤り。痛風の所見です。第1中足趾節関節に好発し、激烈な発赤・腫脹・疼痛を伴います。
❌ 誤り。痛風の所見です。第1中足趾節関節に好発し、激烈な発赤・腫脹・疼痛を伴います。
4. ピロリン酸カルシウムの沈着
❌ 誤り。偽痛風(軟骨石灰化症)の所見で、膝関節に好発し、X線で半月板の線状石灰化像を認めます。
❌ 誤り。偽痛風(軟骨石灰化症)の所見で、膝関節に好発し、X線で半月板の線状石灰化像を認めます。
5. Langhans(ラングハンス)巨細胞の出現
❌ 誤り。結核(乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫)の所見で、関節結核・脊椎カリエスなどでみられます。
❌ 誤り。結核(乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫)の所見で、関節結核・脊椎カリエスなどでみられます。
【試験対策ポイント】
関節疾患は「関節内で何が起こっているか」で識別します。
| 疾患 | 病理学的特徴 | 好発部位 |
|---|---|---|
| 変形性関節症 | 関節軟骨の変性・摩耗、骨棘、軟骨下骨硬化 | 膝・股・脊椎・DIP(Heberden結節) |
| 関節リウマチ | 滑膜の増殖(パンヌス)による軟骨・骨の破壊 | 手指MP・PIP、手関節(左右対称) |
| 痛風 | 尿酸塩(尿酸ナトリウム)結晶 | 第1中足趾節関節 |
| 偽痛風 | ピロリン酸カルシウム結晶 | 膝関節 |
| 関節結核 | 乾酪性肉芽腫・Langhans巨細胞 | 脊椎・股・膝 |
- 変形性膝関節症のX線4徴=関節裂隙狭小化・骨棘形成・軟骨下骨硬化・骨嚢胞。日本では内側型(内反変形)が圧倒的に多いのが特徴です。
- 理学療法は大腿四頭筋(特に内側広筋)の筋力強化・減量・関節可動域維持・杖(健側に持つ)や足底板による荷重コントロールが柱になります。
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