第46回 理学療法士国家試験 午後 第92問
内科学・臨床医学第46回午後
第46回 理学療法士国家試験 午後 第92問(内科学・臨床医学)の正答は 1 です。捻髪音(fine crackles、細かい断続性ラ音)は、虚脱した末梢気道が吸気で一気に再開通するときに生じる高調で細かい「バリバリ」という音で、吸気の終末(後半)に聴かれます。
問題
胸部で聴取される捻髪音について正しいのはどれか。
- 1. 吸気終末に聴取できる。 ✓
- 2. 肺尖部で聴取しやすい。
- 3. 太い気管支由来の音である。
- 4. 閉塞性肺疾患で聴取しやすい。
- 5. 喀痰が多い場合に聴取しやすい。
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 吸気終末に聴取できる
捻髪音(fine crackles、細かい断続性ラ音)は、虚脱した末梢気道が吸気で一気に再開通するときに生じる高調で細かい「バリバリ」という音で、吸気の終末(後半)に聴かれます。間質性肺炎・肺線維症を代表とする拘束性換気障害で典型的です。
【各選択肢の解説】
1. 吸気終末に聴取できる。
✅ 正しい。吸気の後半、特に終末に集中して聴取されます。マジックテープを剥がすような音(velcro rale)と表現されます。
✅ 正しい。吸気の後半、特に終末に集中して聴取されます。マジックテープを剥がすような音(velcro rale)と表現されます。
2. 肺尖部で聴取しやすい。
❌ 誤り。線維化は重力の影響を受ける背側下肺野(肺底部)から始まるため、そこで最も聴取しやすくなります。
❌ 誤り。線維化は重力の影響を受ける背側下肺野(肺底部)から始まるため、そこで最も聴取しやすくなります。
3. 太い気管支由来の音である。
❌ 誤り。太い気道由来の音は連続性のいびき音(rhonchi)や、分泌物による低調な水泡音です。捻髪音は末梢の細気管支・肺胞レベルで発生します。
❌ 誤り。太い気道由来の音は連続性のいびき音(rhonchi)や、分泌物による低調な水泡音です。捻髪音は末梢の細気管支・肺胞レベルで発生します。
4. 閉塞性肺疾患で聴取しやすい。
❌ 誤り。閉塞性肺疾患(喘息・COPD)で聴かれるのは呼気時の笛音(wheezes)です。捻髪音は拘束性(間質性)疾患の所見です。
❌ 誤り。閉塞性肺疾患(喘息・COPD)で聴かれるのは呼気時の笛音(wheezes)です。捻髪音は拘束性(間質性)疾患の所見です。
5. 喀痰が多い場合に聴取しやすい。
❌ 誤り。分泌物が多い場合に生じるのは低調で粗い水泡音(coarse crackles)であり、排痰により減弱するのが特徴です。
❌ 誤り。分泌物が多い場合に生じるのは低調で粗い水泡音(coarse crackles)であり、排痰により減弱するのが特徴です。
【試験対策ポイント】
副雑音は「断続性か連続性か」「吸気か呼気か」で整理します。
| 副雑音 | 特徴 | 代表疾患 |
|---|---|---|
| 捻髪音(fine crackles) | 断続性・吸気終末・高調で細かい | 間質性肺炎・肺線維症 |
| 水泡音(coarse crackles) | 断続性・吸気初期から・低調で粗い | 気管支拡張症・肺炎・心不全 |
| 笛音(wheezes) | 連続性・呼気優位・高調 | 気管支喘息・COPD |
| いびき音(rhonchi) | 連続性・呼気優位・低調 | 太い気道の狭窄・分泌物貯留 |
理学療法では水泡音は排痰の適応(体位ドレナージで変化する)が、捻髪音は排痰では消えないという違いが臨床判断の分かれ目になります。
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