PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第93問

内科学・臨床医学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第93問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。図には1:34・2:09・2:11・2:25の4本のモニター波形が示されています。

問題
同一患者の異なる時刻における心電図モニターを示す。認められるのはどれか。
第46回午後第93問 図
  1. 1. 洞頻脈
  2. 2. 心房粗動
  3. 3. 心室性頻拍
  4. 4. 洞房ブロック
  5. 5. 完全左脚ブロック

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 洞房ブロック

図には1:34・2:09・2:11・2:25の4本のモニター波形が示されています。1:34では幅の狭いQRSが規則正しく続いた後、突然基本のP-P間隔のほぼ整数倍にあたる長い休止が入り、その後もとの調律に戻っています。2:09・2:11ではさらに長い平坦な休止が出現し、2:25では休止のない規則的な狭いQRSに戻っています。間欠的に1拍まるごと脱落する長い休止が反復する所見であり、洞房ブロックと判断できます。


【各選択肢の解説】

1. 洞頻脈
❌ 誤り。洞頻脈は洞調律のまま心拍数が100/分を超えて持続するもので、図のような突然の長い休止(ポーズ)は生じません。
2. 心房粗動
❌ 誤り。心房粗動では基線に鋸歯状(のこぎり歯)のF波が連続して現れますが、図の休止部分は完全に平坦で、そのような波形はみられません。
3. 心室性頻拍
❌ 誤り。心室頻拍では幅の広いQRSが3連発以上連続します。図のQRSはいずれも幅が狭く、頻拍発作の所見はありません。
4. 洞房ブロック
✅ 正しい。洞結節の興奮が心房に伝わらずP波ごと1拍が脱落するため、基本周期の整数倍の休止が出現します。図の間欠的な長い休止と、休止前後で変わらない狭いQRS・一定の周期がこれに一致します。
5. 完全左脚ブロック
❌ 誤り。左脚ブロックではQRS幅が0.12秒以上に延長し幅広い波形となりますが、図のQRSはすべて狭く、幅の延長は認められません。

【試験対策ポイント】

洞房ブロック・洞停止・徐脈頻脈症候群をまとめて洞不全症候群(Rubenstein分類Ⅰ〜Ⅲ型)と呼びます。休止が基本周期の整数倍なら洞房ブロック、整数倍と無関係なら洞停止と区別します。症状は失神(Adams-Stokes発作)・めまい・易疲労で、有症状ならペースメーカーの適応です。理学療法では運動中の脈拍が上がらない(変時性不全)ことによる易疲労・血圧低下に注意し、めまいや失神前徴があれば直ちに中止して医師に報告します。

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