PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第2問

理学療法評価学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第2問(理学療法評価学)の正答は 1・5 です。図では検者が一方の手で頭部を上から固定し、もう一方の手でオトガイ部を下方(矢印の向き)へ引く抵抗を加えています。

問題
Danielsらの徒手筋力テストを図に示す。テストしている筋で正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、図の矢印は抵抗の方向を示している。
第47回午前第2問 図
  1. 1. 側頭筋
  2. 2. 広頸筋
  3. 3. 顎舌骨筋
  4. 4. 顎二腹筋
  5. 5. 内側翼突筋

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — 側頭筋/内側翼突筋

図では検者が一方の手で頭部を上から固定し、もう一方の手でオトガイ部を下方(矢印の向き)へ引く抵抗を加えています。被検者は下顎を挙上する(口を閉じる)方向に力を出しているので、テストしているのは閉口筋(咬筋・側頭筋・内側翼突筋)です。


【各選択肢の解説】

1. 側頭筋
✅ 正しい。側頭窩から起こり下顎骨の筋突起に停止し、下顎を挙上(閉口)させるとともに後退させる。三叉神経(下顎神経)支配の咀嚼筋である。
2. 広頸筋
❌ 誤り。顔面神経支配の表情筋で、下顎や口角の皮膚を下方に引く。下顎骨を挙上する作用はなく、閉口のテストにはならない。
3. 顎舌骨筋
❌ 誤り。舌骨上筋群の一つで、口腔底と舌骨を挙上し、下顎を引き下げる(開口を助ける)向きに働く筋である。
4. 顎二腹筋
❌ 誤り。代表的な開口筋で、矢印と同じ「下顎を下げる」方向に働く。抵抗に抗して収縮している筋ではない。
5. 内側翼突筋
✅ 正しい。翼突窩から下顎枝の内面に付着し、咬筋と対をなして下顎を挙上する閉口筋である。

【試験対策ポイント】

咀嚼筋4つ(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)はすべて三叉神経第3枝(下顎神経)支配です。

  • 閉口(下顎挙上)=咬筋・側頭筋・内側翼突筋
  • 開口(下顎下制)=外側翼突筋+舌骨上筋群(顎二腹筋・顎舌骨筋・オトガイ舌骨筋)
  • 広頸筋・口輪筋などの表情筋は顔面神経支配
MMTの図問題では矢印は「抵抗の方向」であり、被検者はその逆向きに力を出しています。矢印が下顎を下げる向きなら閉口筋のテストと読み替えるのがコツです。

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