PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第4問

理学療法評価学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第4問(理学療法評価学)の正答は 3 です。図では検者が一方の手で下腿遠位前面を後方(左向きの矢印)へ押さえ、もう一方の手で踵部を把持して前方(右向きの矢印)へ引き出しています。

問題
右足関節に対する不安定性検査を図に示す。検査している靱帯はどれか。ただし、矢印は加える力の方向を示す。
第47回午前第4問 図
  1. 1. 三角靱帯
  2. 2. 踵腓靱帯
  3. 3. 前距腓靱帯
  4. 4. 前脛腓靱帯
  5. 5. 底側踵舟靱帯

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 前距腓靱帯

図では検者が一方の手で下腿遠位前面を後方(左向きの矢印)へ押さえ、もう一方の手で踵部を把持して前方(右向きの矢印)へ引き出しています。これは足関節の前方引き出しテスト(anterior drawer test)で、距骨の前方移動を制動する前距腓靱帯の損傷を評価する検査です。


【各選択肢の解説】

1. 三角靱帯
❌ 誤り。内果から距骨・踵骨・舟状骨へ広がる内側の靱帯で、外反(外がえし)ストレステストで評価する。図の前後方向の力では評価できない。
2. 踵腓靱帯
❌ 誤り。外果から踵骨外側面に走り距骨下関節の内反を制動する。評価は足部を内反させる内反ストレステスト(距骨傾斜テスト)で行う。
3. 前距腓靱帯
✅ 正しい。外果前縁から距骨頸へ走り、距骨の前方移動と内反を制動する。図の前方引き出しテストで動揺が大きければ本靱帯の損傷を疑う。足関節内反捻挫で最も損傷しやすい靱帯でもある。
4. 前脛腓靱帯
❌ 誤り。脛骨と腓骨の遠位を連結する脛腓靱帯結合の一部で、外旋ストレステストや下腿を左右から圧迫するsqueeze testで評価する。
5. 底側踵舟靱帯
❌ 誤り。踵骨載距突起と舟状骨を結ぶバネ靱帯で、内側縦アーチの保持に働く。徒手的な不安定性テストの対象ではない。

【試験対策ポイント】

足関節外側靱帯は前距腓靱帯 → 踵腓靱帯 → 後距腓靱帯の順に損傷しやすく、内反捻挫では前距腓靱帯の単独損傷が最多です。

  • 前方引き出しテスト=前距腓靱帯
  • 内反(距骨傾斜)ストレステスト=踵腓靱帯(+前距腓靱帯)
  • 外反ストレステスト=三角靱帯
膝の前方引き出しテスト(前十字靱帯)と名称が同じなので、どの関節の検査かを必ず確認しましょう。

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